名古屋工業大学図書館報「@Library」

「@Library」は、名古屋工業大学図書館のブログ版図書館報です。詳細は、http://profile.hatena.ne.jp/nitlib/ をご覧ください。

教職員の「おすすめ図書」

風景写真

籠宮 功先生(生命・応用化学教育類 環境セラミックス分野/准教授)

NASAより宇宙に近い町工場 : 僕らのロケットが飛んだ
植松努 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009.11
請求記号:538.93||U 41 図書ID:1325189

皆さんは、やってみたいことがあっても
「そんなことできっこない、どうせ無理。」と、
最初からあきらめてしまっていることはないですか?

この本の筆者は、小さい頃からロケットが大好きで、
ロケットなんか作れっこないと周囲に言われ続けたにもかかわらず、
小さな町工場でロケットを開発し、実際に飛ばした方です。
「どうせ無理」と思っていることは、単なる思い込みに過ぎない場合が
いかに多いか、この本は教えてくれます。

この思い込みを捨てることで、私たちの未来は、
希望あふれる方向に少しずつ変化していくことでしょう。

スタジアム

2018FIFAワールドカップ(ロシア)が、あっという間に閉幕して
しまいました。
かつて、日本代表がいないのが当たり前のワールドカップを見て
いた世代からすると、欧州で日々活躍する選手たちが、世界の強
豪国と対等に渡り合う光景は、今更ながら夢のようでもあります。 
といいつつ当方は、今やすっかりおじさん風のメッシ(アルゼン
チン)を熱烈に応援していたのですが…

フィールド外では、日本代表チームがロッカールームを綺麗に片
付け、試合後にスタンドのゴミ拾いをする日本サポーターも恒例
になっているようですね。
たしかに、華やかなゲームも美しいスタジアムあってのものです。
今回のロシア本大会は、12のスタジアム(11都市)でゲームが行われま
した。
仮設スタンドが屋根の外まで出ているエカテリンブルク・
アリーナや、UFOのようなサンクトペテルブルク・スタジアム
など、いずれも個性的なスタジアムです。

 “スタジアム紹介|TBSテレビ『2018 ワールドカップ ロシア』”.
 TBS. 2018.  (参照 2018-07-18).


ちなみに、豊田スタジアム(愛知県)は、サンクトペテルブルクと同じく、日本人建築家・黒川紀章さんによる設計です。

開閉式の屋根など、独特なつくりでメンテナンスは大変なようで
すが、試合中は歓声が反響して不思議な一体感に包まれます。
そういえば、Jリーグには試合後に花火が打ち上げられるスタジ
アムもありました。
真夏の夜、サッカー観戦もおすすめです。



>>> スタジアム関連の雑誌記事(図書館で読める)

新カンプ・ノウ計画(スペイン) 3層のコンコースで歴史を継承 :
営業を止めずにサッカーの"聖地"を機能更新.
日経アーキテクチュア. 2017, no. 1095, p. 42-47.
http://opac.lib.nitech.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/AN00184658


豊田スタジアム(2001年竣工) 屋根とスタンドの不整合があだに.
日経アーキテクチュア. 2017, no. 1087, p. 44-47.
http://opac.lib.nitech.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/AN00184658


テクノトレンド(013)スポーツ施設の新潮流 地域巻き込む「稼ぐ
スタジアム」. 日経ビジネス. 2018, no. 1935, p. 94-97.
http://opac.lib.nitech.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/AN00360444

※上記3誌は電子ジャーナルもあります。
OPACの画面からFindit@nitechをクリックし、
「日経BP記事検索サービス 大学版」から記事を検索!



坪井, 和音; 萩, 裕美子. フットボールリーグのマネジメントに
関する研究. 生涯スポーツ学研究. 2015, vol. 11, no. 2, p. 1-12.
https://ci.nii.ac.jp/naid/130005439350/

※上記リンク先のJ-STAGEをクリックし、
PDFをダウンロードから本文を読むことができます。

学生の「おすすめ図書」

スニーカーの写真

(生命・応用化学専攻/博士前期課程1年)

カラスの教科書
松原始著 雷鳥社 2013.1
請求記号:488.99||Ma 73 図書ID:1329340

街で見かける黒いアイツ、お好きですか?
カラスと聞くと 怖い、汚い、気持ち悪い!
と反射的に思ってしまう人、多いのでは?
でも本当はめちゃくちゃかわいいやつらなのです。
本書ではユーモア溢れる語り口で、
身近だけど意外と知らない彼らの生態について知ることができます。
これを読めば今度カラスを見るときの目が変わること間違いなし!
ぜひ読んでカラスを怖がらない日々を手に入れましょう!
続編、『カラスの補習授業』も一緒にどうぞ。

※続編も一緒に@Libraryコーナーで展示中です!

カラスの補習授業
松原始著 雷鳥社 2015.12
請求記号:488.99||Ma 73 図書ID:1329338

生協学生委員会 本紹介コーナー【テーマ:今夏公開の映画関連本】

 

「今夏公開の映画関連本」の展示の様子

 生協学生委員会のみなさんによる本紹介コーナー。
7月の新たな展示に合わせて、ブログ記事を書いてもらいました。

 

気温が人の体温に迫りつつある今日この頃、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今年も生協学生委員会 Camプロジェクト(去年までは本プロジェクトという名称でした)が図書館のスペースを借り、企画展示を行うことになりました。

今回のテーマは「今夏公開の映画関連本」です。
カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞し大ヒット中の
『万引き家族』をはじめ、『ペンギン・ハイウェイ』
『ジュラシック・ワールド』『空飛ぶタイヤ』といった
話題作の原作本やノベライズ版を集めました。
想像が膨らむ小説ならではの奥行きのある世界で、
映画とは異なる角度から作品を味わってみてはいかかでしょうか。

 

「今夏公開の映画関連本」の展示の様子アップ

色とりどりでバラエティ豊かなPOPとともにお楽しみください。

 

*本紹介コーナーは、図書館北館1階
 
カウンター前に設置されています。
(ただし人気の本ばかりなので既に貸出中のものも多数・・・ちなみに予約も出来ますよ!)

季節の変わり目

最近は暖かいどころか暑い日もあれば、一転肌寒く感じる日もあり、
気候が安定しませんね。
1日のうちでも日中と朝晩の気温差が激しい日も多いです。

「寒暖差アレルギー」という言葉をきいたことはあるでしょうか?

「寒暖差アレルギー」とは、急激な気温の変化によって自律神経が乱れ、
くしゃみや鼻水、体のだるさ等といった花粉症に似た症状が現れるものです。
7度以上の温度差で起こりやすいと考えられているそうで、
症状が出やすい方は今のような時期は要注意のようです。
こういった症状が現れると集中力は落ちるし、
やる気もそがれるので体調的にも精神的にもつらいですよね。

症状の対応策、予防策としては体を暖める、筋肉をつける、
生活リズムを見直す、ストレスをためない等々だそうで、
なかなかすぐには難しいことも多いですが、無理のない範囲で心がけたいです。

寒暖差アレルギーに限らず、季節の変わり目の不安定な気候は
体調を崩しやすいので、気をつけていきたいですね。

女の子のイラスト

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20180531110430g:plain

(物理工学専攻/博士前期課程1年)

カイジ「どん底からはいあがる」生き方の話
木暮太一著 サンマーク出版 2014.6
請求記号:159||Ko 26 図書ID:6010197

日本人は精神的に非常に窮屈な生き方を
しているように感じます。
「同質であること」が好まれる社会で
自分の意思で生きることが難しく、
みんなと同じであることを強制されがちです

人生を変えたい、
生きたいように生きたいと思っていても
何を変えればいいかわからないという人に
読んでいただきたい一冊です。

深遠なる分類の世界

図書館の本のイラスト

目録業務に携わるようになって2年半になります。
まだまだわからないことが多く、手探りな状態ですが、
先輩職員の皆さんに助けていただきながら日々取り組んでいます。

目録業務とは、タイトルや著者などといった本にまつわるデータを
図書館システムに登録する作業のことです。
この作業によって、端末を使っての貸出・返却をはじめとした図書の管理や、
OPAC(Online Public Access Catalog)での蔵書検索が可能になっています。

図書館システムへ登録するデータの一つに、分類記号があります。
名工大図書館では、日本十進分類法(Nippon Decimal Classification:NDC)を
採用していて、現在はこのNDC新訂9版に基づいて本の内容や形式などから
分類をつけています。
分類は図書に貼られている背ラベルの1段目にも印字され、
分類をつけることは、いわばその図書の所番地を決めるようなものです。

この、分類をつける作業が、
図書館のことを勉強していた学生のころから苦手でした。
そして今も変わらず得意ではないのですが、
感じているわからなさは学生のときのそれとはまた違っていることに
ふと気づきました。
今振り返ってみると、学生のときは本当にただただ訳がわからない
という感じだったのが、今は分類という森に分け入って、
森の深さを実感しながら、その森の中で迷っている。そんな感覚でしょうか。

前例や他の図書館でつけられている分類、書誌に記されている分類など、
あらゆるものも参考にして、NDCとにらめっこしながら
一つの分類を追い求める作業は、
難しく、悩ましく、とにかく苦しいのですが、
ルールや制約がありながらも自由である
この分類の世界をさまようおもしろさも、
わずかずつですが感じられるようになってきました。

工学系専門の大学である名工大の図書館にふさわしい分類、
また自信を持って自分らしく分類をつけられるようになりたいと、
思いを新たにしているこのごろです。