数理造形3回シリーズの最終回は「メビウスの帯」が主役です。
メビウスの輪とも呼ばれ、ウィキペディアには「帯状の長方形の片方の端を180°ひねり、他方の端に貼り合わせた形状の図形(曲面)である。」とあります。紙テープをくるっとねじって端を貼り合わせると簡単に作れますね。
画像の金属製3連のメビウスの帯は、三機関学び合いプロジェクトで、平澤研究室と志村プレス工業所が制作したものです。平面から切り出した図形をねじって留めると(どこをくっつけたらよいかわかりますか?)メビウスの帯になります。
メビウスの帯というと、一連のねじれた輪っかが思い浮かびますが、もっともっと複雑な立体も展示していますので、どうぞご覧ください。
数学的な解説は、平澤先生が数学セミナー「推し図形」特集に寄稿された文章に詳しく記載があります。
・平澤美可三(2022). 4次元を経由したメビウスの帯の描画. 数学セミナー, 11, 21-22