”論文”というワードから、皆さん何を思い浮かべますか?
研究者が書くもの、卒論や博論、など大学生活の中では少し身近な存在になっているかもしれません。
ですが、そもそも論文はどこで読むことができるのでしょうか。
大学生活で論文という言葉を聞くようになったとはいえ、日常生活で常に論文を読んでいます、という方はごくわずかでしょう。
多くの論文は”学術雑誌(ジャーナル)”に掲載されています。”雑誌”と聞くとファッション雑誌や料理雑誌を想像するかもしれませんが(本学の図書館には趣味関連の雑誌もたくさん置いているのでそちらもぜひご利用ください)、その分野に特化した論文を集めたものが学術雑誌というわけです。
とはいえ書店や公共図書館では学術雑誌を直接目にする機会はあまり多くないと思います。
そこで、大学図書館の出番です。学術雑誌は、紙の雑誌として刊行されるもののほか、電子ジャーナルとしてインターネット上で提供されるものもあります。
紙の学術雑誌は、図書館の雑誌コーナーで実際に手に取って読むことができます。バックナンバーも保存されているので、書架には何年、何十年も前の雑誌が並んでいることもあります。
さらに本学が契約している電子ジャーナルであれば、契約範囲内の論文を大学の構成員としてインターネット上で無料で読むことができます。
では、探していた論文が大学では契約していない雑誌に載っていたら…?無料で読むことができないから諦めなければならないのでしょうか。
諦める前に思い出してほしいワードがあります。
『オープンアクセス』と『機関リポジトリ』です。
初めて聞く言葉かもしれません。かくいう私も担当者になるまでほとんど知らなかった言葉です。
『オープンアクセス』とは、論文をインターネット上で誰でも無料で読めるようにすることです。
出版社のWebサイト(電子ジャーナル)でオープンアクセスになっている論文もありますが、実は、購読が必要な論文でも別の場所で無料公開されていることがあります。
その「別の場所」の一つが、先ほど登場した『機関リポジトリ』です。
『機関リポジトリ』とは、大学などが所属する研究者の論文をはじめとした研究成果を集め、インターネット上で公開する仕組みです。出版社のWebサイトでは読めなかった論文も、著者が所属する大学の機関リポジトリで公開されている場合があります(出版社の定めた条件などに沿って論文を公開しています)。各大学や研究機関で運用されている『機関リポジトリ』は、その機関で生まれた研究成果の宝庫と言っても過言ではありません。
本学にも機関リポジトリがあり、研究論文のほか、紀要論文や博士論文などを公開しています。2026年9月末時点では、約5,400件の研究成果が登録されています。
このような機関リポジトリは全国の大学や研究機関で運用されていますが、それらに登録された研究成果をまとめて探すことができるのが”IRDB(学術機関リポジトリデータベース)”です。
読みたい論文が出版社のWebサイトでは読めなかったとしても、IRDBで検索してみると、どこかの機関リポジトリで公開されているかもしれません。
それでも読みたい論文が見つからない、本文までたどり着けない、という場合には図書館に相談してみてください。図書館では、他の大学図書館から論文のコピーを取り寄せる「文献複写」など、必要な文献を入手するためのお手伝いもしています。
本を借りる、勉強する、というイメージが強い図書館ですが、「読みたい論文にたどり着くための場所」でもあります。
レポートや卒業研究で論文を探していて、「見つけた!…けど読めない!」となったときには、そこで諦めず、ぜひ一度図書館や図書館HPにお越しください。
(参考)
名古屋工業大学図書館蔵書検索(名工大OPAC)
名古屋工業大学電子ジャーナル/電子ブックリスト
名古屋工業大学機関リポジトリ
IRDB(学術機関リポジトリデータベース)

図書館3・4階の学術雑誌

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