藤本温先生
(工学教育総合センター / 教授)


名古屋工業大学の人間社会科目では、リベラルアーツ教育のいっそうの充実に取り組んでいます。本書の執筆者9名は、それぞれの専門分野(心理学、経済学、科学史、歴史学、人類学、教育学、日本思想、哲学等)の観点から教養やリベラルアーツを位置づけて、各章の最後の節では技術や工学との関わりを考察しています。全体としては、第一部はリベラルアーツの歴史、後半の第二部はリベラルアーツの現代社会における展開です。
藤本温先生
(工学教育総合センター / 教授)
名古屋工業大学の人間社会科目では、リベラルアーツ教育のいっそうの充実に取り組んでいます。本書の執筆者9名は、それぞれの専門分野(心理学、経済学、科学史、歴史学、人類学、教育学、日本思想、哲学等)の観点から教養やリベラルアーツを位置づけて、各章の最後の節では技術や工学との関わりを考察しています。全体としては、第一部はリベラルアーツの歴史、後半の第二部はリベラルアーツの現代社会における展開です。
木村高志先生
(物理工学専攻 応用物理分野 / 准教授)
●春の来ない冬はない : 時の変化の法則の書『易経』のおしえ
竹村亞希子著 実業之日本社 2022.4
請求記号:123.1||Ta63 図書ID:6014003
野球好きでWBCで指揮を執った栗山監督が本の帯で推薦されているのに目が行き手に取った本です。英語で「The book of Changes」と訳される『易経』は、中国の古典、占いといった印象を持ちますが、「時の変化の法則」について、ならびに その変化する時代をどう生きるかについて書かれています。コロナ、自然災害など激しく変化する時代の中で、どういう心構えで向き合っていけばいいのかを 少し入りにくいと思いつつも読んでいけばふと気づかせてくれます。
8月28日(月)~31日(木)まで、愛知淑徳大学から学生を迎え、図書館実習を行いました。
実習の一環として、実習生による企画展示を行いました。テーマは「建築士」です。
(図書館南館2階 吹き抜け前)
(南山高等学校女子部からインターンシップに来られました)
今回私は2日間名工大図書館にインターンシップに来させていただきました。その中で一部ですがお仕事を体験させていただく中で驚いたことがたくさんあるので、驚いたこと、発見したことを中心に書こうと思います。
初めに図書館の中を案内していただいたときに、何よりもまず自動貸出・返却機の存在に驚きました。学校の図書館にそんなものはありませんし、名古屋市の図書館でも本を借りたいときは必ずカウンターへ行って司書さんにバーコードを読み取ってもらうということが当たり前だったので、バーコードはいらないし数冊まとめて一瞬で読み取ってくれる機械に驚きました。その便利な機械のおかげでカウンターは閑古鳥が鳴いていてカウンター業務の体験をすることはできませんでしたが、特別な本はカウンターが請け負って、自分で借りられるものは自分の手で行うことができるのは、人見知りの私にも優しい良いシステムだなと感じました。
目録業務も少し体験させていただいて、図書館内での本の登録方法について学びました。本の背に請求番号があり、本にはバーコードがついている。そこまでは司書さんがいつもやってくださっているのだなと知っていましたが、そこから蔵書検索ができるシステム、ましてやバーコードなしで本のデータを読み取る機能に至っては出会ったばかりで未知の領域だったので新鮮でした。
普段何気なく図書館で蔵書検索をしていますが、よくよく考えてみると最初にどんな本があるかの情報がなければいくら調べようとしても出てきません。新しく本を配架するためには本を購入してから装備を整え、本の情報を登録して利用者が利用できる状態にするまでいくつもの段階を踏んでいることを学びました。また、本の読み取りをするICタグについても図書館の出入り口で本が正しく貸し出されているか判断する機械に利用されていると知り、初めてたまに利用する図書館でよくわからずそのまま通っていたゲートの役割を知りました。こうした作業やシステムついては図書館を利用しているだけでは見ることができないと思うので、今回のインターンシップで知ることができて良かったです。
他にも返本する際には学校の図書館の単行本の棚を全て合わせたくらいあるのではないかというくらいの量の理系の本(日本十進分類法の400番台)を見たり、可動式の書庫があったり見たことのないものをたくさん見ることができました。
最近は図書館から少し足が遠のいていましたが、展示のことや図書のことなどたくさん教えていただいたことで、陰で色々な人のおかげで図書館が成り立っていることや図書館の魅力を思い出し、図書館はやっぱり良い場所だな、また通いたいなと思いました。
現在、図書館南館1階新着図書コーナー横の展示スペースにて、名古屋工業大学鉄道研究会の機関誌「連接車」の展示をしています。鉄道愛にあふれた丹念な調査が素晴らしい機関紙です。ぜひご覧ください!
🚃名古屋工業大学鉄道研究会からの寄稿文です🚃
コロナ禍の移動制限もなくなり、列車で旅行する機会も増えてきたと思います。また日々の通学にJRや地下鉄などを使っている人もいるでしょう。
鉄道研究会では毎年そんな鉄道に焦点を当てた機関誌「連接車」を発行しています。 各号ごとに特集テーマを決め、路線の情報や走っている車両、周辺の観光地など、各部員が調査したことを記事にしています。
身近な路線がテーマになることが多いので、皆さんが日頃使っている路線がテーマになっているかもしれません。最新号の34号(2022年発行)では名鉄蒲郡線と名鉄広見線について特集しました。
そのほかにも「引込線」と称した特集テーマ以外の記事もあります。「引込線」では部員の旅行記やメイン記事よりもディープな鉄道情報を記載しております。
コロナ禍の活動制限もあり2020年2021年は発行されませんでしたが、昨年は3年ぶりに発行できました。図書館に既刊を所蔵してありますし、工大祭の鉄道研究会ブースでは「連接車」の頒布をおこなっています。ぜひお手に取ってみてください。
📚バックナンバー
連接車 : 名古屋工業大学鉄道研究会機関誌
🚉名古屋工業大学鉄道研究会のサイト
Nagoya Institute of Technology Railfan Club - 名古屋工業大学鉄道研究会
🚊連接車に関する過去記事
おりがみはウィキペディアでは「紙を折って動植物や生活道具などの形を作る日本伝統の遊びである。」と説明されています。「折り紙の持つ幾何学的な性質から、数学の一分野としても研究されている他、工学分野でも構造物の収納・展開の手段として活用されている。Computational Origamiという、ITを用いて折り紙を設計する分野も存在する。」ともあります。
宇宙でパネル展開に活用されている「ミウラ折り」も有名です。地上では大きな紙などを小さく折り畳み、容易に開くことができることから地図などに利用されています。
図書館でも折紙と数学・幾何学の図書を数冊所蔵しています。
●折る幾何学 : 約60のちょっと変わった折り紙
前川淳著 日本評論社 2016.9
請求記号:414||Ma 27 図書ID:1332063
●幾何的な折りアルゴリズム : リンケージ,折り紙,多面体
エリック・D・ドメイン, ジョセフ・オルーク著 ; 上原隆平訳
近代科学社 2009.11
請求記号:414.13||D 56 図書ID:1308104
●折り紙のすうり : リンケージ・折り紙・多面体の数学
ジョセフ・オルーク著 ; 上原隆平訳 近代科学社 2012.7
請求記号:414||O 71 図書ID:1320790
子供から大人まで、日本を飛び出して海外でも宇宙でも、遊びも学問も。百均の折紙から高級和紙まで、懐が深~い折紙、ツル以外にも挑戦してみませんか。
写真:あじさい折り(フジモトキューブやフジモトアップルで有名な藤本修三の創作)「あじさい折り」だけでなく Origami Hydrangea で検索すると海外での展開も見つかって興味深いです。
今年、ある方への寒中見舞い葉書に、こんなことを書き添えた。
“読書二刀流に挑戦中”
「読書二刀流」は私の勝手な表現だが、この葉書の受取人はたいそう読書愛にあふれる方で、ずいぶん前のことになるが、この方から聞いた、自宅で読む本とは別に、移動中に読むための本を鞄に忍ばせているという話が、ずっと心に残っていたのだった。
その話を聞いて、すごいなと驚いた。と同時に、自分にはできないとも思った。
それがここへ来て、ちょっと試してみようかという気になったのだ。
実際にやってみると、想像していたような困難はなく、意外にできるものだなと感心すらした。
どうしてできないと思ったのだろうと、少し考えてみた。
不器用である、それほど熱心な読書家というわけでもない……
いろいろ理由はありそうな気はするが、一冊読み終えたら次の本を読むという自分ルールがあることに、はたと気づいた。
こだわりという結び目が一つ解けると、ほかの結び目へも意識が向いていった。
本を一冊読み通すことは立派なことだと思うけれども、読んでみて興味が湧かなければ、その本から離れてもいい。そしてまた戻るのも、戻らないのも自由。縁があれば、またしかるべきタイミングでその本を手に取ることもあるだろう……
年齢を重ねてきて、読むスピードも内容を理解するのもゆっくりになり、本に触れる時間を取るのも難しかったりするが、思い込みやこだわり、自分の中のルールといった枠をはみ出したことで、身軽でより自由な読書をゆるゆると楽しんでいる。