名古屋工業大学図書館報「@Library」

「@Library」は、名古屋工業大学図書館のブログ版図書館報です。詳細は、https://profile.hatena.ne.jp/nitlib/ をご覧ください。

学生の「おすすめ図書」

 ●また、同じ夢を見ていた 

     住野よる著 双葉社, 2016.2

     請求記号:913.6||Su 63 図書ID:1329093

  

この物語は、少し大人びた小学生の女の子が、さまざまな人との出会いを通して、「幸せとは何か」を考えていくお話です。 

この本の魅力は、一度読み終わったあと、もう一度最初から読み返したくなるところです。2回目に読むと、1回目では気づかなかった伏線や言葉の意味に気づくことができ、物語をより深く楽しめます。 

読み終わったあとには、きっと自分にとっての幸せを考えたくなる一冊です。ぜひ読んでみてください! 

                     (生命・物質化学プログラム)

 

 















学生の「おすすめ図書」

 ●俺ではない炎上 

      浅倉秋成著 扶桑社, 2024.6

     請求記号:913.6||A 85 図書ID:6016513

  

SNSの「炎上」がテーマの一冊です。ある日突然、見知らぬ人の投稿をきっかけに、主人公は「炎上」させられ、無実を証明するために奔走します。読み進めるうちに、この「炎上」がある思い違いから引き起こされたことが明らかになります。その過程が妙にリアルで、同じようなことが現実世界でも十分に起こりうると感じ、鳥肌が立ちました。SNSを使うすべての人に読んでほしい一冊です。 

                        (電気電子プログラム)

 

 













論文を読むための、もうひとつの道

”論文”というワードから、皆さん何を思い浮かべますか?
研究者が書くもの、卒論や博論、など大学生活の中では少し身近な存在になっているかもしれません。

ですが、そもそも論文はどこで読むことができるのでしょうか。
大学生活で論文という言葉を聞くようになったとはいえ、日常生活で常に論文を読んでいます、という方はごくわずかでしょう。
多くの論文は”学術雑誌(ジャーナル)”に掲載されています。”雑誌”と聞くとファッション雑誌や料理雑誌を想像するかもしれませんが(本学の図書館には趣味関連の雑誌もたくさん置いているのでそちらもぜひご利用ください)、その分野に特化した論文を集めたものが学術雑誌というわけです。

とはいえ書店や公共図書館では学術雑誌を直接目にする機会はあまり多くないと思います。
そこで、大学図書館の出番です。学術雑誌は、紙の雑誌として刊行されるもののほか、電子ジャーナルとしてインターネット上で提供されるものもあります。
紙の学術雑誌は、図書館の雑誌コーナーで実際に手に取って読むことができます。バックナンバーも保存されているので、書架には何年、何十年も前の雑誌が並んでいることもあります。
さらに本学が契約している電子ジャーナルであれば、契約範囲内の論文を大学の構成員としてインターネット上で無料で読むことができます。

では、探していた論文が大学では契約していない雑誌に載っていたら…?無料で読むことができないから諦めなければならないのでしょうか。 
諦める前に思い出してほしいワードがあります。
『オープンアクセス』と『機関リポジトリ』です。
初めて聞く言葉かもしれません。かくいう私も担当者になるまでほとんど知らなかった言葉です。

『オープンアクセス』とは、論文をインターネット上で誰でも無料で読めるようにすることです。
出版社のWebサイト(電子ジャーナル)でオープンアクセスになっている論文もありますが、実は、購読が必要な論文でも別の場所で無料公開されていることがあります。
その「別の場所」の一つが、先ほど登場した『機関リポジトリ』です。

『機関リポジトリ』とは、大学などが所属する研究者の論文をはじめとした研究成果を集め、インターネット上で公開する仕組みです。出版社のWebサイトでは読めなかった論文も、著者が所属する大学の機関リポジトリで公開されている場合があります(出版社の定めた条件などに沿って論文を公開しています)。各大学や研究機関で運用されている『機関リポジトリ』は、その機関で生まれた研究成果の宝庫と言っても過言ではありません。

本学にも機関リポジトリがあり、研究論文のほか、紀要論文や博士論文などを公開しています。2026年9月末時点では、約5,400件の研究成果が登録されています。
このような機関リポジトリは全国の大学や研究機関で運用されていますが、それらに登録された研究成果をまとめて探すことができるのが”IRDB(学術機関リポジトリデータベース)”です。
読みたい論文が出版社のWebサイトでは読めなかったとしても、IRDBで検索してみると、どこかの機関リポジトリで公開されているかもしれません。

それでも読みたい論文が見つからない、本文までたどり着けない、という場合には図書館に相談してみてください。図書館では、他の大学図書館から論文のコピーを取り寄せる「文献複写」など、必要な文献を入手するためのお手伝いもしています。

本を借りる、勉強する、というイメージが強い図書館ですが、「読みたい論文にたどり着くための場所」でもあります。

レポートや卒業研究で論文を探していて、「見つけた!…けど読めない!」となったときには、そこで諦めず、ぜひ一度図書館や図書館HPにお越しください。

(参考)
名古屋工業大学図書館蔵書検索(名工大OPAC)

名古屋工業大学電子ジャーナル/電子ブックリスト

名古屋工業大学機関リポジトリ

IRDB(学術機関リポジトリデータベース)

             図書館3・4階の学術雑誌

 

        名古屋工業大学機関リポジトリのトップページ

 

教職員の「おすすめ図書」

坂上 文彦  先生

(情報工学類 / メディア情報分野 / 准助教)

●われはロボット : 決定版

   アイザック・アシモフ著 ; 小尾芙佐訳  早川書房, 2004.8

 請求記号:933.7||A 92 図書ID:6006532

今から80年近く前に書かれた作品であるにもかかわらず,現在のAIの発展や,ときに暴走と呼ばれる現象と奇妙なほど重なって見える.作家の先見性にも驚かされるが,それ以上に,SFとして描かれた世界に現実が追いつきつつあることに驚かされる.

映画などの影響から,未読者にはロボットの反乱を描いた作品と思われがちな本作だが,実際の中身はかなり異なる.「ロボット三原則」という単純なルールを厳守するロボットが,その制約の中でどのように行動するのかを描いた論理パズルである.ロボットはルールを破って暴走するのではなく,むしろ与えられた命令を忠実に実行しようとした結果,人間から見ると不可解で不合理な行動をとる.この構図が,昨今のAIをめぐるニュースとも驚くほど重なっており,興味深いと同時に,ある種の恐怖を感じる.

一見すると暴走しているように見える近年のAIについて考える上でも,読んでおいて損はない一冊.1編ずつは短いので,すき間時間に少しずつ読むのがおすすめ.

 



どこにあるの?人文社会科学の本

本学の蔵書は47万冊。そのうち自然科学と工学分野の図書が、実に30万冊以上を占めています。図書館南館の書架にはこれらの図書がずらりと並び、目に入りやすいこともあって、「理工系の図書館」という印象を強めています。

一方、社会科学や文学の図書も、あわせて6万冊以上を所蔵しています。哲学や歴史なども含めた人文社会科学系の図書の多くは、北館1階の集密電動書架にギュッと詰まっています。情報検索コーナーの奥まったところにあり、スイッチを押して棚を開けないと背表紙が見えない、どうしても目に留まりにくい場所です。

ブログで紹介しているおすすめ図書や、以前に新着図書コーナーや特集展示で見かけた小説、話題の本なども、展示期間が終わればここに収まります。理工系の本ばかりと思わずに、たまにはふらりと覗いてください。

 







第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)・第5回アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)

いよいよ、9月19日から第20回アジア競技大会が地元愛知県および名古屋市を中心に開催されます。日本では、1958年に第3回大会が東京で、1994年に第12回大会が広島で開催されて以来、32年ぶり3度目の開催となります。アジアの45の国と地域からトップアスリートが集結し、43競技で熱戦が繰り広げられるアジア最大のスポーツの祭典です。アジア競技大会では、オリンピック競技に加え、空手や武術太極拳、カバディ、セパタクローなど、アジアの地域性を反映した独自の競技も実施されます。さらに、まだオリンピックでは正式競技となっていないeスポーツや、野球・ソフトボール、クリケット、スカッシュなどが実施される点にも注目です。

マラソンは、瑞穂区のパロマ瑞穂スタジアムを発着点とし、IGアリーナ付近を折り返すコースで名古屋城や中部電力ミライタワー(名古屋テレビ塔)を通ります。競歩は愛知県庁と名古屋市役所が並ぶ官公庁街の道路を使用し、東西に1周1キロの周回コースとなっています。公道で行われるマラソン・競歩は地元名古屋に住んでいる人にとっては、いつもの街角がそのまま「世界レベルの観戦スポット」になるのが最大の魅力です。沿道で間近にトップアスリートたちの超人的な身体能力とスピードを肌で感じることができます。

第5回アジアパラ競技大会は、45の国と地域からトップアスリートが集まり18の競技が10月18日から実施されます。アジア最大級のパラスポーツの総合競技大会で、日本では初めての開催となります。ボッチャやゴールボール、ブラインドフットボールなど、パラスポーツならではの競技も多数あり、選手の研ぎ澄まされた技術と集中力に注目です。名工大近くのテラスポ鶴舞は、ブラインドサッカーボールの会場となっており、大会がより身近に感じられるのではないでしょうか。

自国開催となる今大会は、時差なしのリアルタイムで観戦できる絶好の機会であり、地元でアジアトップクラスの選手たちを間近で見られる貴重な機会です。

TEAM JAPANの自国での活躍にも注目です!

 

メイン会場となるパロマ瑞穂スタジアム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NITech Hallができて10年目

名工大のコンクリートの正門をくぐり、すぐ右手に見える建物がNITech Hallです。旧講堂の老朽化に伴い、2015年~2016年に新設工事が行われました。

1Fには講堂機能を残したホールを、2Fには、当時、新しい学修スペースとして注目されていた「ラーニング・コモンズ」を新設するという構想で進められました。また、2016年度に設置された創造工学教育課程(学部から大学院のシームレス教育課程)のPBL演習をはじめとするアクティブラーニングに対応できるフレキシブルな講義室としての機能も求められました。

フロアデザインの最終段階で、2Fの「ラーニング・コモンズ」のデザインに学生のアイデアを取り入れようと、当時の建築・デザイン学科の学生らによるワークショップも実施しました。いくつかのグループに分かれ、どんなスペースがあれば学修のモチベーションが上がるか、空間デザインのアイデアを検討し発表し合いました。構内の古墳を模した山型フロアでくつをぬいでごろごろできるスペース、ミノムシのように周囲を囲われたハンモックスペースなど、くつろげるスペースを作ることで、何か新しい発想が生まれる場所にしたいという意見などが出されました。

「ラーニング・コモンズ(旧愛称LI:NCs/現EPSON  STUDIO)」はこれからも明るく開放的な学修スペースとして、名工生の学びを支えていきます。

2015年度実施のワークショップの様子

 

学生案_古墳(一部抜粋)

 

学生案_フロアプラン(一部抜粋)

 

【参考】

新講堂 名称決定のお知らせ

創立111周年を機に新しく生まれ変わった講堂 NITech Hall(ナイテックホール)竣工記念式典を開催

旧講堂(2015年頃)