名古屋工業大学図書館報「@Library」

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図書館を快適に利用してもらうために ーSAのお仕事#2

Kさん(社会工学科4年 2021年4月採用)

この記事では、私が図書館の「SA」というものに対して何を感じているかを書こうと思います。

私は昔から本を読むことが好きでした。小学校の図書委員会に始まり、中学校の情報委員会、高校の図書局…というように、本に囲まれて高校まで過ごしてきました。その中で、「図書館で本を読んでもらう」ことの難しさを体感しました。

中学時代、「1か月で最低〇冊の本を読みましょう」とか、図書館の本を借りさせるためのキャンペーン?とか、ありませんでしたか? 私は心底その活動が嫌いで、図書館に無理やり来てもらって、無理やり本を読んでもらうなんて、逆に本を嫌いになって、図書館から遠ざけてしまうんじゃないかって思ったんです。

だからこそ、図書館に関わるにあたって、私個人は「利用者が快適に過ごせるようなサポート」をすることを一番の目的としています。利用者を増やす・利用者の声を反映させるなど、他にも目指すことはありますが、一番は、今利用している人が困らないようにすることだと思います。

その点で、SAという立場は非常にやりがいがあります。主な業務は、新しく入ってきた本の「装備」、本を正しい位置にきれいに並べる「配架・整架」、新着図書の「ポップ作成」などです。他にも蔵書点検や感染予防対策としての消毒など、とても重要な“地味”に見える業務もあります。

本が正しい位置にない・本のタイトルがラベルと違うなど、利用者が困らないようにするためには、このような“地味”に見える業務が欠かせません。棚が汚いとか、机が消毒されていないとか、落ち着いて本を読んだり勉強したりできない空間にならないようにすることが、私たちSAの役割です。

利用者が少しでも図書館という場所を好きになって、少しでも「また来よう」と思ってくれれば、それが一番ありがたいことなのではないでしょうか。

 

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