名古屋工業大学図書館報「@Library」

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写真のススメ

     


私は、子どもの頃から写真を撮ることがとても好きでした。
中学生の時、祖母からオリンパスペン(もちろんフィルムカメラです)を譲り受けた時には、
自分専用のカメラを持つことができたということで、天にも昇る気持ちでした。
以来、ことあるごとにカメラとかかわってきましたが、6年ぐらい前に一眼レフカメラに
出会ったことで私の写真生活が一変しました。それまでは、旅行や学校行事の写真だったり、
子供の成長記録だったりと、主に人生のイベントにかかわる記念的な写真が多かったのですが、
一眼レフカメラに出会い、レンズワークの面白さを知ってからは、「写真を撮ること」イコール
「日々の気持ちの表現」へと大きく変わりました。
また、パソコンを使う仕事をしていたので、デジタルカメラとパソコンを使って簡単にプリントや
修正が自分でできることも、写真とかかわるスタンスが変わったもう一つの要因だと思います。
 さて、「写真で自分の気持ちを表現する」という行為、これが実はとても楽しいのです。
私は写真教室に通っているので、時にはテーマを決められてそれに沿って撮影することもあるのですが、
ひとりで撮影に出るときには何もテーマを決めず、その時々の自分の気持ちに素直になって、
シャッターを押すことにしています。
道を歩きながら「あっ!」と心が動いた瞬間に1ショット、そんな感じで写真を楽しんでいます。 
そうして、パソコンに取り込んだ写真を日付ごとに整理して保管しておき、時間が経ってから
もう一度見ると、自分の気持ちの移り変わりが手に取るようにわかります。嬉しいときには
「嬉しい写真」が、悲しいときには「悲しい写真」が、そして忙しいときには「忙しい写真」が撮れています。
自分が写した写真から、その時に気付かなかった自分の気持ちの変遷を探りだし、
「自分らしい自分」を見つける。写真は自分と向き合う格好の手段だと私は思っています。
 今は、携帯電話にも高性能なカメラがついているので、より気軽に「写真すること」を
楽しめるのではないでしょうか。
みなさんもぜひ、写真を始めてみてはいかがでしょう。