名古屋工業大学図書館報「@Library」

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エール

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私たちは出勤と在宅を交代しながら業務にあたっています。
 
在宅勤務の日は通勤にかかる時間がまるっと自由に使えることになり、
本を読む時間にもしたいと思ったものの、ご存じのとおり地域の図書館は
軒並み閉館、本屋さんも休業していたりでままなりません。
図書館があること、何でもないことのように足を運べること。
その尊さを思います。
 
普段より出勤時は8時すぎに、NHKの連続テレビ小説が数分流れたあたりで
家を出ます。
現在放送中の「エール」は、昭和に活躍した作曲家古関裕而さんが
モデルの物語ですが、次の(つまり今の)朝ドラの内容を耳にしたとき、
あまりに衝撃的で「おおっ!」と思ったのを覚えています。こんなふうに書くと、
昭和歌謡曲にすごく詳しいのか、はたまた関係者か、などと思われるかも
しれませんが、いずれもそうではありません。ではなぜ、そんな私が
「おおっ!」と驚きの声をあげたのか。
 
昨年の夏ごろだったでしょうか、仕事で古関裕而さんを取り上げた本を
扱ったことがあったのです。私はそのとき初めて「古関裕而」の名前を知り、
寄贈していただいたその本を図書館システムに登録したことで、古関さんのことが
記憶に残っていたのです。
 
さらに、在宅の日は放送終了の8時15分までテレビの前に居られるんだなあと、
たまたま目にした放送で国際的な作曲コンクール応募にまつわるくだりが
流れていて、二度目の「おおっ!」を発することになりました(この理由も
前述の本をご覧いただければと思います)。
 
「うちの図書館にも古関さんの本ありますよ」
 
それを当たり前のこととして生活していたころのことがまた思い出され、
今は想像もしなかった暮らしをしているけれど、でも図書館がいつ再開されても
いいように、自己管理をしながら仕事を続けていかなければと心に強く
思ったのでした。
 
**記事中で取り上げた本
『古関裕而1929/30 : かぐや姫はどこへ行った』
国分義司、ギボンズ京子著      日本図書刊行会      2014.4
請求記号:762.1||Ko 45  図書ID:1336888
 
著者のお二人は名工大とも縁が!