名古屋工業大学図書館報「@Library」

「@Library」は、名古屋工業大学図書館のブログ版図書館報です。詳細は、http://profile.hatena.ne.jp/nitlib/ をご覧ください。

学生の「おすすめ図書」

 

麻雀牌

(物理工学専攻/博士前期課程2年)

乱択アルゴリズム 数学ガール

結城浩著 ソフトバンククリエイティブ 2011.3

請求記号:410.4IIY 97 図書ID:1313487,1330380

ご存知の方も多い「数学ガール」シリーズの一冊。高校生が数学をテーマにした対話形式の物語です。小学生でもわかるものから大学生でも難しいものまで様々な問題が出てきます。この一冊では主に確率の話を扱っており、とても読みやすいと思います。数学のパズルや雑学が好きな方には是非読んで頂きたいシリーズです。コミック版もあります。

 ※図書館にはコミックス版はありません。

「買う」と「借りる」

    仕事帰りにふらりと立ち寄った本屋さんで、文庫本を2冊買いました。
そのときに、はたと気づいたのです。文庫本を買うのは久しぶりだと。
図書館で働いていると、さぞ本が好きで図書館にもよく行くのでしょうと思われがちなのですが、私の場合、地域の図書館へ足を向けるようになったのは、そんなに遠い時期のことではありません。
    それまでの私にとって、本は大方「買うもの」でした。
それが、「図書館で借りる」という手段を得て、本屋さんでの買い物も変わってきました。「買う」か「買わない」しかなかった選択肢に厚み、広がりができて心の葛藤が軽減され、気持ちにもゆとりができたように思います。
    図書館で借りて読めればいいかなという本が明らかになってくると、おもしろいことに、買いたい本もはっきりとしてくるのですね。
反対に、図書館で出会って心から気に入った本を買い求めたこともあります。好きなときに好きなペースで読むという自由を好む自分には馴染まないものだと思っていた返却期限も、実際に本を借りてみるとそれほど負担に感じないのでした。期限があることで、本のことをきちんと意識して一冊一冊と向き合えるようになったことは、むしろ大きな収穫でした。
    図書館が日常の一部となり、読書量が増えたとか読むものの幅が広がったというような範囲にとどまらず、生活に新たなリズムが生まれ、自分の行動や意識、考え方にまで深く影響を受けていることに気づかされてちょっとした驚きを感じています。
 Bookshelf

 ----------- 関連図書紹介(図書館にあります!)-------------------

≪読書≫

 ぼくはこんな本を読んできた : 立花式読書論、読書術、書斎論

立花隆著 文藝春秋, 1995.12

請求記号:019.1||Ta 13 図書ID:1252908

科学者の本棚 : 「鉄腕アトム」から「ユークリッド原論」まで

「科学」編集部編 岩波書店, 2011.9

請求記号:019.9||Ka 16 図書ID:1315006

乱読すれば良書に当たる

百目鬼恭三郎著 新潮社, 1985.8

請求記号:019||D 85 図書ID:1187264

読みなおす一冊

朝日新聞学芸部編 朝日新聞社, 1994.8

請求記号:019||Y 81 図書ID:1244626

教養のためのブックガイド

小林康夫, 山本泰編 東京大学出版会, 2005.3

請求記号:019.9||Ky 7 図書ID:1300555

 

≪図書館≫

世界の美しい図書館  

パイインターナショナル, 2014.12

請求記号:012||Se 22 図書ID:1334704

世界の夢の図書館 

エクスナレッジ, 2014.1

請求記号:010.2||Se 22 図書ID:1323836

 

 

学生の「おすすめ図書」

バイク  (電気・機械工学専攻/博士前期課程1年)

 

教養としての世界史の読み方  

本村凌二著 PHPエディターズ・グループ 2017.1

請求記号:204IIMo 86 図書ID:1331425

高校生の頃の記憶が災いしてか、世界史と聞いていい顔をする学生というのは、名工大の学生ではあまり多くはないと思います。

私も世界史にいい印象を持っていない学生の一人でしたが、本書は単なる事実の羅列にとどまらず、歴史家による主観交じりの背景の説明が多かったのが非常に印象的でした。

 

 

デジタルをアナログに近づける

iPadなどのタブレット用保護フィルムに、紙の質感を表現したものがあることを先日知りました。
「ペーパーライクフィルム」というものです。

主にタブレットで専用のペンを使って絵を描く人に使われているようです。
このフィルムをタブレットの画面に貼ることで、タブレットへの描画が実際の紙に絵を描くような感覚で出来るそうです。
(個人差もあるようですが)
以前から販売されているものなので、すでにご存知の方や実際に使われている、という方も多いかもしれませんね。
 
デジタル機器のタブレットをアナログの紙に近づけるというところがなんだか面白いです。
ペーパーライクフィルム、どんな書き心地なのか一度試してみたいです。

タブレット端末

 

-------------------図書館の本もご参考に!-------------------

線一本からはじめる伝わる絵の描き方 : ロジカルデッサンの技法

 OCHABI Institute インプレス 2018.3
 請求記号:725||Se 65 図書ID:1335695

配色アイデア手帖 : めくって見つける新しいデザインの本 : 完全保存版

 桜井輝子著  SBクリエイティブ  2017.12

 請求記号:757.3||Sa 47 図書ID:1334698

スケッチは3

 山田雅夫著   光文社  2006.11

 請求記号:725||Y 19 図書ID:6000330



国際交流:国際交流コーナーに新しい本が仲間入りしました!!!

展示コーナー

 

国際交流コーナー(図書館3階)に新しい本が仲間入りしました!

・日本に関する情報(文化、経済、歴史など)
・色々な国・地域の情報(面白いところ、観光地、経済、大学など)
・語学(日本語の敬語・日本語の勉強・英語リスニング・ライティングなど

 TOEICの問題集もたくさんそろっています!
 
地球の歩き方、洋書基本図書は電子ブックでも購入しました。
電子ブック(英語読本(多読)・地球の歩き方ほか)タイトル追加

 

10連休にぜひどうぞ!

(今年の10連休は特別貸出実施中です。4月13日(土)~4月22日(月)の期間に借りると、返却期限は5月7日(月)になります。)

 *今回、新しく国際交流コーナーに仲間入りした本は、しばらく図書館北館1階に展示しています(貸出もできます)。

 

求められる人材に<図書館からのメッセージ>

図書館長 内匠 逸

図書館長 内匠 逸


  新しい年度が始まりました。新しい元号も決まりました。これまでになく新鮮な雰囲気に包まれる1年間を感じます。第4次産業革命 (Industrie 4.0) という言葉が使われ始めて10年。ヨーロッパでは,2020年を目標に産業構造転換の多額投資が続いています。その先にある新しい社会は,政府が提唱する “サイバー空間と物理的空間とが調和した超スマート社会 (Society 5.0)”です。さらにその先,2045年頃には人工知能が人間の脳を超える技術的特異点(シンギュラリティ)に達するといわれています。漫然とシンギュラリティを迎えると,そのインパクトによって社会が崩壊しかねませんから,人間主導で創る超スマート社会でインパクトを軽く受け,転じて人類の成熟に繋げることが大切です。2020年の東京オリンピックはこの激動時代の始点です。我々の生き方や価値観が激変してゆくことは間違いありません。
 日本国内では高齢化や人手不足などが社会問題となっているので,それらを解決するためにサイバー空間と物理的空間とを調和させ最適化する必要があるという理屈は理解できそうです。知能ロボットができれば国内の多くの課題が解決します。いっぽうグローバルな視点で超スマート社会を理解しようとしてもイメージはおぼろげです。ただ,答えに繋がる糸口は2015年国連サミットで採択された17の目標(SDGs : Sustainable Development Goals)にありそうです。SDGsには具体的な169のターゲットも設定されていて,これら全てを達成するための改革と協調の努力がグローバルな超スマート社会を創ると考えています。
 これからスタートする社会の大転換期にむけて,私たちは何を準備したらよいでしょう。この数年よく耳にした,IoT,ビッグデータ,サイバーセキュリティ,データサイエンスなどのキャッチーな言葉は間もなくバズワードと化します。サイバー空間と調和した社会は極めて多様で変化の激しいものになると言われます。成功が約束された道はありません。答えの存在が保証された問題は殆どありません。不確かな未来において,初めて直面する問題に対応する能力が私たちに求められます。また,国外のみならず国内の企業においても,もはや教育・能力開発のためにコストを割く余裕がなくなっているので,我々は自ら考え,自らを鍛える自己成長力を身に付けなくてはなりません。
 図書館は膨大な知識を収蔵し,閲覧に供しています。それだけでなく,今はグループワークの場も提供しています。最適解の不明な課題に対して一つの準最適解を見出す能力の開発には,豊富な知識と最新の情報に基づく議論,試行錯誤,グループワークを経験することが近道です。図書館はそのための支援を継続・発展させていますので,積極的に足を運んで頂きご利用くださいますようお待ちしております。

「連接車」

鉄道の写真

「連接車」は、名工大鉄道研究会が発行している
鉄道に対する熱い想いと情熱が詰まった
とても読みごたえのある機関です。

中でも面白いのが旅行記。
写真も多く掲載されており、合宿
(現地集合現地解散のため、そこへたどり着くまでの個人記も面白い!)
では四国や九州に行ったり、果ては鉄道に乗るためにイギリスまで行ったり。

また、憧れの夜行列車に乗車、どんぶりやきしめんの食べ比べ、
名古屋市営交通すごろくなど、思いついたら実行する行動力もすごいです。
同じ趣味の仲間がいるって幸せですよね。
若者たちが大好きなことに夢中になっている姿は、
読んでいる側も明るい気持ちにさせてくれます。
未読の人はぜひ一度手に取ってみてください。
鉄道に対する愛に感動しますよ。

図書館ではバックナンバーも所蔵していますが、
鉄道研究会のサイトから購入することも出来るそうです。

>>バックナンバー 
 連接車 : 名古屋工業大学鉄道研究会機関誌
北館3F 大学資料室

>>鉄道研究会のサイト
Nagoya Institute of Technology Railfan Club - 名古屋工業大学鉄道研究会