名古屋工業大学図書館報「@Library」

「@Library」は、名古屋工業大学図書館のブログ版図書館報です。詳細は、http://profile.hatena.ne.jp/nitlib/ をご覧ください。

教職員のおすすめ図書

丹羽 弘(学術情報課)

新・燃ゆるとき
高杉 良著 講談社 2011.9
請求記号:913.6||Ta 54  図書ID:6004910

一企業に焦点を当て、題材にした小説です。
時は、バブル景気がはじけて、日本経済全体が沈んでいた時代です。
ある食品会社が異文化の国アメリカに
現地子会社と工場をつくり、数々の困難な問題を解決しながら
カップ麺販売数第一位を獲得するまでのはなしです。
今や、中南米では国民食とまで言われている
カップラーメンで有名な「マルチャン」の話です。
企業が異文化の地で成功するための困難さ
「ハラスメント、文化摩擦、言葉、商慣習、特許紛争、労働争議など」
特に、セクハラ問題への対応については
参考になる部分があります。
企業内の話ではあるが異文化との上手な付き合い方、対処の仕方など
参考になる部分がたくさんあります。

電子コミック

漫画家が自分の漫画を、電子書籍のキャンペーンで11円で売ったところ、
ロイヤリティ額が1億3000万円以上だったという記事を読んだ。
電書バトNEWS:http://mangaonweb.com/news/2016/05/25/269

11円で販売したにも関わらず1億3000万円も利益が出たという内容に驚いた。
まさにネット販売だからできる薄利多売方式。
漫画に限らず今後、電子書籍が安くなったり
種類が増えたりする流れは加速するんだろうなぁ。
で、本を扱う図書館もいろいろ影響受けるだろうし、
どうなるんだろ?

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20160603135359j:plain(社会工学専攻/博士前期課程2年)

何者
朝井リョウ著 新潮社  2012.11
請求記号:913.6||A 83 図書ID:1322733 

就職活動を通して、
大学生達が繰り広げるヒューマンドラマを描いた小説です。

就活対策として集まる主人公達ですが、
集団面接やSNSのつぶやきを通して、

お互いの本音があらわになっていく事で、
徐々にその友人関係が変化していきます。

悩みながらも前に進む彼らは、「何者」になれるのでしょうか?

直木賞受賞作品でもあり非常に面白いので、
みなさん是非読んでみてください。

選挙を前に

f:id:nitlib:20160602094808j:plain

今夏の選挙から、選挙権年齢が18歳以上になります。
学生の皆さんは、今回はじめて投票する人も多いでしょう。
はじめての選挙を前にやるぞと意気込む気持ちも
何を基準に投票したらよいのかわからず戸惑う気持ちも
あるのではないでしょうか。

投票はそれぞれの人がそれぞれの考えに基づいて行いますが、
その前に、
 そもそも政治や選挙のしくみがよくわからない
 経済なんて中学の社会の授業で聞いた気がする程度
 憲法の条文を覚える宿題があったなぁ(忘れちゃったけど)
という人もいるのではないでしょうか。
そこで図書館では、政治や社会のしくみ、世情に関する図書を
集めてみました。
かつて社会の授業で習ったはずのことも、いま読み直すと、
実感を伴って理解できるのではないでしょうか。

選挙を前に、まずは社会のことを確認してみませんか。

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展示コーナーには置ききれなかった図書もありますので、
書架や 名工大OPACでも探してみてください。

※社会科学、政治、経済などの図書は
   分類番号(背ラベルの番号です)が300番台となり、
   北館1Fの集密書庫に並んでいます。

 

教職員のおすすめ図書

黒柳 裕子(学術情報課)

文房具図鑑 : その文具のいい所から悪い所まで最強解説
山本健太郎著 いろは出版  2016.3
請求記号:589.73||Y 31 図書ID:1328976

著者の山本健太郎君は小学6年生。
夏休みの自由研究として書いたのがこの『文房具図鑑』です。
手書きで100ページ、
書籍は健太郎君が宿題として作成したものを原寸大で再現。
書籍化に当たり描き下ろしも追加されました。
テレビの情報番組でも取り上げられたので
ご存知の方もいるかもしれませんね。

鉛筆やボールペン、
消しゴムなどの文房具の絵が原寸大で描かれ、
商品の特徴や使用した時の感想なども書き込まれています。
そのコメントの視点が小学生とは思えないくらいのするどさ。
辛口コメントもあり、
タイトル通りの最強解説となっていて、
文房具マニア絶賛との評判もうなづけます。
また、掲載されている文房具は、
ほぼすべて健太郎君が実際に使用したことがあるもの
というのも驚きです。
加えて、各ページの下および巻末に、
個々の文房具についてメーカーの方のコメントが収録されているので、
こちらも要注目ポイントです!

みなさんも文房具を購入するときの参考にされてみては?

著者、メーカー、出版社の文房具愛に溢れた一冊です。

図書館の講習会

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4月から5月にかけて、新入生向けの図書館ツアーや
フレッシュマンセミナーでの情報リテラシー授業、
3-4年生や院生向けの文献収集ガイダンスやデータベース講習会などを
行いました。

特に今年度から新たにスタートしたフレッシュマンセミナーで、
図書や論文の探し方について、
すべての新入生の方を対象にお話できたことは、
図書館の職員にとっても貴重な経験でした。
新入生の方には、図書を図書館の中で実際に探す課題や、
名工大の教員が書いた論文を探す課題をやっていただきました。
まだ論文の内容は理解できなくても、
教員が研究者であるということや 大学で学ぶアカデミックな雰囲気を
少しでも感じてもらえたのではと思います。

文献収集ガイダンスでは、
これから卒業論文や修士論文を書くために、
先行研究を調べる手段として論文の探し方の講習を行いました。
例年、なるべく早い時期にという要望があったため、
今年度は早めの時期に設定しました。
4月に都合のつかなかった方については、
個別にガイダンスを行うことが可能ですので、
図書館カウンターへご相談ください。
研究室単位や複数名のグループでもお受けします。

先生方からのご要望で、個別の授業内容に特化した講習も随時行っています。
たとえば、職員が授業におじゃまして
30分程度で電子ジャーナルの使い方を説明することもあります。
先生と直接ご相談して内容をアレンジできますので、
お気軽に図書館へご相談ください。

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20160511155813j:plain(情報工学専攻/博士前期課程1年)

電子工作の素 : 作る、できる/基礎入門

後閑 哲也著 株式会社技術評論社 2007.5.10
請求記号:549||G 59 図書ID:1314833

電子工作を始める際、何から始めればわからない人にオススメの1冊。
この本は電子工作の基礎の「き」を理解するのに
うってつけの本となっております。
電子部品ひとつひとつの役割を詳しく書いており、
この本を読むだけでも電子工作のノウハウがわかり、
回路図を見ながらだと辞書のように扱うことで
回路図の各部位の意味を調べることができます。
電子工作を始めてみたい人は是非この本を借りてみてはどうでしょうか?