名古屋工業大学図書館報「@Library」

「@Library」は、名古屋工業大学図書館のブログ版図書館報です。詳細は、http://profile.hatena.ne.jp/nitlib/ をご覧ください。

メナード美術館に行ってきました。

小牧市にあるメナード美術館行って来ました。

「開館30周年記念コレクション名作展 メナード美術館30のテーマ Ⅱ期
テーマ16~30」で、葛飾応為の「夜桜美人図」をみるためです。
応為は、葛飾北斎の娘で、このところ、複数のテレビ番組で
とりあげられたりして、注目されています。
「夜桜美人図」は、メナード美術館のコレクションですが、
常に展示しているわけではないようなので、この機会に観てくださいと
言いたいところですが、残念ながら、「夜桜美人図」の展示は、
前期平成30年2月4日までで終了しました。

他にも見どころはあるかと思いますが、高村光太郎の重要な木彫作品「栄螺」は、
残りの会期中も展示されています。
この作品は、1930年から2003年に発見されるまで、行方不明になって
いたんですね。

本学所蔵の図書「高村光太郎造型」
高村光太郎造型 | 名古屋工業大学附属図書館蔵書検索(名工大OPAC)
p.220-221では、高村光太郎著「回想録」で「栄螺」について触れた箇所を
引用しています。
1973年に発行された「高村光太郎造型」では、著者は、
「この木彫は、いまどこにあるのだろうか。」と記しています。

発見された際には、新聞でも報道されました。
学内の方は、「栄螺」発見の新聞記事をELNETでご覧いただけます。
学内から、図書館webサイト→学内の資料を使う→ELNET にアクセスし、
「高村光太郎 栄螺」で検索してください。

行ってみよう!と思われた方は、美術館のウェッブサイト
メナード美術館-公式ホームページ - MENARD ART MUSEUM
で、開館日・時間等ご確認ください。
名古屋駅から高速バスで行くと、帰りの名古屋方面のバス停が
ちょっと分かりにくいです。
来る時に降りたバス停の道を挟んだ反対側ではないので、要注意です。
美術館サイトの「アクセス」を見てください。

Youは何しに図書館へ?

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図書館はどこでもドア的な場所です。
時代も空間も言語も飛び超えた、いろいろな出会いが
静かにあなたを待っています。

ネットも同様な場で、本では表せない色・音・動きがあり、鮮度も良く、
特に、情報量が多くなっても物理的には携帯電話1台分という点は画期的です。
けれども、本や図書館がもつ時間の流れは、
より人に寄り添っているように思えます。

駅のような図書館に、いろいろな目的地を目指した旅人がやってきます。
心の中の目的地は知る由もありませんが、
その旅人は図書館で、研究の調べ物をしたり、
雑誌で情報を探したり、静かな学習環境を得たりしています。
試験期間中だけ活用している人、グループワークに部屋を借りる人、
キーボードを打ち続けている人、暖をとりつつうたたねをしている人もいます。
デート中の二人やおやつを食べている人も。
(図書館は飲食禁止なのでやめてくださいね。
本が痛みますし、Gも出没します。)
実は図書館はこんなふうに、利用する人々が育てているという一面もあります。
皆さんはそれを意識されたことはありますか。
是非在学中に図書館育てを楽しんでください。


ところで、皆さんが遠くへ旅をするときは新幹線を使うと思います。
でも、青春18きっぷという選択肢もあります。
特急が使えない分、時間はかかりますが、途中駅の乗り降りが自由です。
大学図書館では専門分野の本がたくさんありますが、
自分の専門の本をどんどん読み進めていくのは、新幹線的な活用方法です。
一方、青春18きっぷ方式では専門分野ではない本も開きます。
効率は良くないかもしれませんが、学ぶものは多いと思います。
初めて降りる駅の改札を出ると、きっといろいろなものに出会うでしょう。
そこで得た別の発想なり考え方なりを理解していくことは最終目的を豊かにするはずです。

というわけで、図書館や書店で、いつもと違う階や違うコーナーの本棚へ
足を運んでみてください。
きっと本の方からあなたに声を掛けてきますよ。

生協学生委員会 本紹介コーナー【テーマ:本屋大賞】

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生協学生委員会のみなさんによる本紹介コーナー。
2月の新たな展示に合わせて、ブログ記事を書いてもらいました。

「生協学生委員会 本プロジェクト」として
図書館1階のスペースをお借りし、
本屋大賞について特集した「本屋タロエ賞」を企画しました。

先月、2018年本屋大賞のノミネート作品が発表されました。
その作品と、これまでの受賞作品も併せて紹介しています。


本屋大賞に選ばれる作品はどの本も面白くて、読みやすい本ばかりなので
ぜひ手に取ってみてください。

*本紹介コーナーは、図書館北館1階
 
カウンター前に設置されています。
(ただし人気の本ばかりなので既に貸出中のものも多数・・・ちなみに予約も出来ますよ!)

学生の「おすすめ図書」

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(情報工学専攻/博士前期課程2年)

戦闘妖精・雪風(改)
神林長平著 早川書房 2002.4
請求記号:913.6||Ka 48 図書ID:6009878

進化した人工知能と人間はどのような関係性を持つのか。
人間より優れた人工知能は、人間に隷属し続けるのか?
はたまた反逆を行うのか?それとも……?
人間味のない主人公深井零と戦闘機に搭載される人工知能雪風、
異星体「ジャム」との苛烈な戦闘の中で果たして2人の関係は
どのように変化していくのか?
時代を感じさせない名作です。


※おすすめ図書は3部作の1作目です。
2作目、3作目も一緒に@Libraryコーナーで展示中!

グッドラック : 戦闘妖精・雪風
神林長平著 早川書房 1999.5
請求記号:913.6||Ka 48 図書ID:1277735

アンブロークンアロー : 戦闘妖精・雪風
神林長平著 早川書房 1999.5
請求記号:913.6||Ka 48 図書ID:6009879

学生の「おすすめ図書」

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(情報工学専攻/博士前期課程1年)

人工知能は人間を超えるか : ディープラーニングの先にあるもの
松尾豊著 KADOKAWA 2015.3
請求記号:007.13||Ma 85 図書ID:1330274

今の流行といえばやはりAIでしょう。
ですが「興味はあるけど、プログラミングとかよくわからない」
という人も多いと思います。
今回紹介する本はプログラミング要素がなく、誰でも読める入門書です。
人工知能の歴史及び技術概要に触れることができます。
まだまだ人工知能を誤解している人も多いので、
その誤解をここで解いておくことで人工知能についての知識を身につける
第一歩になるでしょう。

学生の「おすすめ図書」

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(電気・機械工学専攻/博士前期課程2年)

ペンギン・ハイウェイ
森見登美彦著 角川書店 2010.5
請求記号:913.6||Mo 54 図書ID:1315166

とある街に、突如として現れたペンギンたち。
このペンギンたちはどこから来たのだろうか?
謎を解明するためペンギンの研究を始めた主人公の少年アオヤマくん。
歯医者のお姉さんに抱く恋心をまだよく知らない少年。
そして街では次々と不思議な現象が起こり、
少年の研究は1つのある「仮説」にたどり着く…
始まりはワクワク、最後は切ない、少年の成長を描いたとても純粋な物語。
自分の青春時代を思わず振り返ってしまう一冊です。

まるはち横断検索

名工大の蔵書を検索して、探していた図書が見つからないとき、
皆さんはどうしていますか?
本学学生なら、他大学から取り寄せたり、
購入希望を申請したりすることも可能ですが、
もし、探している図書が一般的なものであれば、
公共図書館の蔵書を検索してみることも有効です。
特に名工大の近くには、名古屋市の鶴舞中央図書館もあり、
お目当ての図書があった場合、すぐに借りに行くことができます。

今年6月に、名古屋市内の公共図書館、大学図書館及び専門図書館の
蔵書を横断検索することができる「まるはち横断検索」という
検索サイトが名古屋市図書館のウェブサイトで公開されました。
「まるはち横断検索」は、とにかく近くの図書館で
読みたい図書を探すときに、便利なサイトです。
検索スピードもこれまでの横断検索より早く、
使いやすいサイトになっています。
これは、一度行った検索結果を蓄積し、
同じ検索があった場合に役立てるという技術が使われているそうです。

今後、名工大の蔵書検索(OPAC)で探している図書が
見つからないとき、そのまま検索キーワード等を引き継いで、
「まるはち横断検索」を検索する仕組みをOPACへ追加する予定です。
まずは、一度お試しください。

まるはち横断検索
まるはち横断検索