名古屋工業大学図書館報「@Library」

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生協学生委員による企画展示

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「夏に読みたい本」をテーマに
生協学生委員のみなさんにおすすめ図書の展示を企画してもらいました。
7月1日から8月5日まで、カウンター前のスペースで展示を行っています。

企画をされた生協学生委員の学生さんに、展示紹介の記事を書いてもらいました。

青空が広がり緑は生い茂り、夏の季節を感じる頃となりました。

今回は、生協学生委員会 本プロジェクトとして
本の紹介企画「書夏」
を企画させていただけることになりました。

テーマは「夏に読みたい本」ということで
・「夏」をテーマにした本
・涼しくなれる本
・旅行本
・自由研究・実験の本
の4つから本を集めました。

懐かしくなったり、身も心も涼しくなったり、
夏休みに旅行に行く、家で実験をしてみる…などなど
時間のある夏休みにこそ、
ぜひみなさんにお勧めしたい本ばかりを選びました。
一冊一冊に付いたPOPも参考に、
あなたのお気に入りの一冊を見つけてみてください。

今年の夏は読書に時間を費やしてみるのも良いのではないでしょうか?

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20160629101507j:plain(生命・応用化学専攻/博士前期課程1年)

沈まぬ太陽
山崎豊子著 新潮社 2001.12-2002.1
請求記号:913.6||Y 43||1  図書ID: 6008710

1985年に御巣鷹山で起こった日本航空123便墜落事故をモデルに

空の安全のため、社員の労働環境の改善を叫んだ主人公・恩地の

人生を通して、航空会社における「空の安全」について描いた作品。

過酷な労働環境、それがもたらす悲惨な事故、

技術者の卵である我々名工大生に求められる技術者倫理について

考えるきっかけになれば幸いです。

教職員のおすすめ図書

丹羽 弘(学術情報課)

新・燃ゆるとき
高杉 良著 講談社 2011.9
請求記号:913.6||Ta 54  図書ID:6004910

一企業に焦点を当て、題材にした小説です。
時は、バブル景気がはじけて、日本経済全体が沈んでいた時代です。
ある食品会社が異文化の国アメリカに
現地子会社と工場をつくり、数々の困難な問題を解決しながら
カップ麺販売数第一位を獲得するまでのはなしです。
今や、中南米では国民食とまで言われている
カップラーメンで有名な「マルチャン」の話です。
企業が異文化の地で成功するための困難さ
「ハラスメント、文化摩擦、言葉、商慣習、特許紛争、労働争議など」
特に、セクハラ問題への対応については
参考になる部分があります。
企業内の話ではあるが異文化との上手な付き合い方、対処の仕方など
参考になる部分がたくさんあります。

電子コミック

漫画家が自分の漫画を、電子書籍のキャンペーンで11円で売ったところ、
ロイヤリティ額が1億3000万円以上だったという記事を読んだ。
電書バトNEWS:http://mangaonweb.com/news/2016/05/25/269

11円で販売したにも関わらず1億3000万円も利益が出たという内容に驚いた。
まさにネット販売だからできる薄利多売方式。
漫画に限らず今後、電子書籍が安くなったり
種類が増えたりする流れは加速するんだろうなぁ。
で、本を扱う図書館もいろいろ影響受けるだろうし、
どうなるんだろ?

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20160603135359j:plain(社会工学専攻/博士前期課程2年)

何者
朝井リョウ著 新潮社  2012.11
請求記号:913.6||A 83 図書ID:1322733 

就職活動を通して、
大学生達が繰り広げるヒューマンドラマを描いた小説です。

就活対策として集まる主人公達ですが、
集団面接やSNSのつぶやきを通して、

お互いの本音があらわになっていく事で、
徐々にその友人関係が変化していきます。

悩みながらも前に進む彼らは、「何者」になれるのでしょうか?

直木賞受賞作品でもあり非常に面白いので、
みなさん是非読んでみてください。

選挙を前に

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今夏の選挙から、選挙権年齢が18歳以上になります。
学生の皆さんは、今回はじめて投票する人も多いでしょう。
はじめての選挙を前にやるぞと意気込む気持ちも
何を基準に投票したらよいのかわからず戸惑う気持ちも
あるのではないでしょうか。

投票はそれぞれの人がそれぞれの考えに基づいて行いますが、
その前に、
 そもそも政治や選挙のしくみがよくわからない
 経済なんて中学の社会の授業で聞いた気がする程度
 憲法の条文を覚える宿題があったなぁ(忘れちゃったけど)
という人もいるのではないでしょうか。
そこで図書館では、政治や社会のしくみ、世情に関する図書を
集めてみました。
かつて社会の授業で習ったはずのことも、いま読み直すと、
実感を伴って理解できるのではないでしょうか。

選挙を前に、まずは社会のことを確認してみませんか。

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展示コーナーには置ききれなかった図書もありますので、
書架や 名工大OPACでも探してみてください。

※社会科学、政治、経済などの図書は
   分類番号(背ラベルの番号です)が300番台となり、
   北館1Fの集密書庫に並んでいます。

 

教職員のおすすめ図書

黒柳 裕子(学術情報課)

文房具図鑑 : その文具のいい所から悪い所まで最強解説
山本健太郎著 いろは出版  2016.3
請求記号:589.73||Y 31 図書ID:1328976

著者の山本健太郎君は小学6年生。
夏休みの自由研究として書いたのがこの『文房具図鑑』です。
手書きで100ページ、
書籍は健太郎君が宿題として作成したものを原寸大で再現。
書籍化に当たり描き下ろしも追加されました。
テレビの情報番組でも取り上げられたので
ご存知の方もいるかもしれませんね。

鉛筆やボールペン、
消しゴムなどの文房具の絵が原寸大で描かれ、
商品の特徴や使用した時の感想なども書き込まれています。
そのコメントの視点が小学生とは思えないくらいのするどさ。
辛口コメントもあり、
タイトル通りの最強解説となっていて、
文房具マニア絶賛との評判もうなづけます。
また、掲載されている文房具は、
ほぼすべて健太郎君が実際に使用したことがあるもの
というのも驚きです。
加えて、各ページの下および巻末に、
個々の文房具についてメーカーの方のコメントが収録されているので、
こちらも要注目ポイントです!

みなさんも文房具を購入するときの参考にされてみては?

著者、メーカー、出版社の文房具愛に溢れた一冊です。