名古屋工業大学図書館報「@Library」

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学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20160603135359j:plain(社会工学専攻/博士前期課程2年)

何者
朝井リョウ著 新潮社  2012.11
請求記号:913.6||A 83 図書ID:1322733 

就職活動を通して、
大学生達が繰り広げるヒューマンドラマを描いた小説です。

就活対策として集まる主人公達ですが、
集団面接やSNSのつぶやきを通して、

お互いの本音があらわになっていく事で、
徐々にその友人関係が変化していきます。

悩みながらも前に進む彼らは、「何者」になれるのでしょうか?

直木賞受賞作品でもあり非常に面白いので、
みなさん是非読んでみてください。

選挙を前に

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今夏の選挙から、選挙権年齢が18歳以上になります。
学生の皆さんは、今回はじめて投票する人も多いでしょう。
はじめての選挙を前にやるぞと意気込む気持ちも
何を基準に投票したらよいのかわからず戸惑う気持ちも
あるのではないでしょうか。

投票はそれぞれの人がそれぞれの考えに基づいて行いますが、
その前に、
 そもそも政治や選挙のしくみがよくわからない
 経済なんて中学の社会の授業で聞いた気がする程度
 憲法の条文を覚える宿題があったなぁ(忘れちゃったけど)
という人もいるのではないでしょうか。
そこで図書館では、政治や社会のしくみ、世情に関する図書を
集めてみました。
かつて社会の授業で習ったはずのことも、いま読み直すと、
実感を伴って理解できるのではないでしょうか。

選挙を前に、まずは社会のことを確認してみませんか。

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展示コーナーには置ききれなかった図書もありますので、
書架や 名工大OPACでも探してみてください。

※社会科学、政治、経済などの図書は
   分類番号(背ラベルの番号です)が300番台となり、
   北館1Fの集密書庫に並んでいます。

 

教職員のおすすめ図書

黒柳 裕子(学術情報課)

文房具図鑑 : その文具のいい所から悪い所まで最強解説
山本健太郎著 いろは出版  2016.3
請求記号:589.73||Y 31 図書ID:1328976

著者の山本健太郎君は小学6年生。
夏休みの自由研究として書いたのがこの『文房具図鑑』です。
手書きで100ページ、
書籍は健太郎君が宿題として作成したものを原寸大で再現。
書籍化に当たり描き下ろしも追加されました。
テレビの情報番組でも取り上げられたので
ご存知の方もいるかもしれませんね。

鉛筆やボールペン、
消しゴムなどの文房具の絵が原寸大で描かれ、
商品の特徴や使用した時の感想なども書き込まれています。
そのコメントの視点が小学生とは思えないくらいのするどさ。
辛口コメントもあり、
タイトル通りの最強解説となっていて、
文房具マニア絶賛との評判もうなづけます。
また、掲載されている文房具は、
ほぼすべて健太郎君が実際に使用したことがあるもの
というのも驚きです。
加えて、各ページの下および巻末に、
個々の文房具についてメーカーの方のコメントが収録されているので、
こちらも要注目ポイントです!

みなさんも文房具を購入するときの参考にされてみては?

著者、メーカー、出版社の文房具愛に溢れた一冊です。

図書館の講習会

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4月から5月にかけて、新入生向けの図書館ツアーや
フレッシュマンセミナーでの情報リテラシー授業、
3-4年生や院生向けの文献収集ガイダンスやデータベース講習会などを
行いました。

特に今年度から新たにスタートしたフレッシュマンセミナーで、
図書や論文の探し方について、
すべての新入生の方を対象にお話できたことは、
図書館の職員にとっても貴重な経験でした。
新入生の方には、図書を図書館の中で実際に探す課題や、
名工大の教員が書いた論文を探す課題をやっていただきました。
まだ論文の内容は理解できなくても、
教員が研究者であるということや 大学で学ぶアカデミックな雰囲気を
少しでも感じてもらえたのではと思います。

文献収集ガイダンスでは、
これから卒業論文や修士論文を書くために、
先行研究を調べる手段として論文の探し方の講習を行いました。
例年、なるべく早い時期にという要望があったため、
今年度は早めの時期に設定しました。
4月に都合のつかなかった方については、
個別にガイダンスを行うことが可能ですので、
図書館カウンターへご相談ください。
研究室単位や複数名のグループでもお受けします。

先生方からのご要望で、個別の授業内容に特化した講習も随時行っています。
たとえば、職員が授業におじゃまして
30分程度で電子ジャーナルの使い方を説明することもあります。
先生と直接ご相談して内容をアレンジできますので、
お気軽に図書館へご相談ください。

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20160511155813j:plain(情報工学専攻/博士前期課程1年)

電子工作の素 : 作る、できる/基礎入門

後閑 哲也著 株式会社技術評論社 2007.5.10
請求記号:549||G 59 図書ID:1314833

電子工作を始める際、何から始めればわからない人にオススメの1冊。
この本は電子工作の基礎の「き」を理解するのに
うってつけの本となっております。
電子部品ひとつひとつの役割を詳しく書いており、
この本を読むだけでも電子工作のノウハウがわかり、
回路図を見ながらだと辞書のように扱うことで
回路図の各部位の意味を調べることができます。
電子工作を始めてみたい人は是非この本を借りてみてはどうでしょうか?

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20160425095342j:plain(物質工学専攻/博士前期課程2年)

料理のわざを科学する : キッチンは実験室

Peter Barham著;渡辺正、久村典子訳 丸善株式会社 2003.3
請求記号:596||B 21 図書ID:1289460

肉に焼き色をしっかりつける理由、料理でなぜ失敗するのかなど
様々な事柄を調理のサイエンスに基づいて説明している1冊。
本書は原子レベルの話から始まり、
肉・魚・パン・ソース・菓子へと応用されます。
失敗した際の修正方法や囲み記事も豊富で学べる点も多く、
料理の原理を科学的に知れば
あなたの腕前も上がるのではないでしょうか?

知的欲求と食欲が刺激されるので、
読んだ後は無性にステーキを焼いて食べたくなります。

電子ジャーナルのご紹介

新学期がスタートし、キャンパスも賑やかになりました。
図書館も1階・2階は賑やかですが、
3階・4階はひっそりと静寂な空間になっています。
その3階・4階にズラッと並ぶ、分厚くて黒っぽい製本雑誌。
学部生の方はまだ手に取ったこともないかもしれませんが、
実は皆さんが今後研究を進め、論文を書く上で
必要不可欠なものになってきます。
とはいえ、学術雑誌は電子版が主流になっていますので、
今は紙の雑誌よりも 電子ジャーナルを多く購入しています。
電子ジャーナルは名工大のキャンパス内で利用できることはもちろん、
学外からも認証を経て利用することが可能です。

電子ジャーナルの利用方法はさまざまですが、おおまかには
以下のような方法があります。

 

1.図書館ウェブサイトのOPACや「電子ジャーナル電子ブックリスト」
  から雑誌等で検索し閲覧する

  f:id:nitlib:20160411141621p:plain

  ※OPACから「Findit@nitech」を押すと「電子ジャーナル電子ブックリスト」
   へ飛びます。

  f:id:nitlib:20160411142520p:plain

2.Google ScholarやCiNiiなどで論文を検索し、リンクをたどって
  ジャーナルのウェブサイトを閲覧する

3.出版社等のウェブサイトを直接閲覧する

 

1の方法では名工大で利用できる雑誌の範囲が明示されますが、
2と3の方法ではそれが分かりませんので、読みたい雑誌が見られない場合には、1の方法で所蔵を確認していただく必要があります。
また、近年はオープンアクセスの論文も増えています。
アクセス可能な論文には開錠マークがついていてわかりやすくなっています。

名工大では以下のようなベンダーの多くの電子ジャーナルを購読しています。

AIP, ACS, APS, ASME, Nature, RSC, Springer, Science, Wiley
情報処理学会、電気学会、電子情報通信学会、日本化学会、日本物理学会

名工大で所蔵していない雑誌は、他機関から複写を取り寄せることもできます。

また、JDreamIII, JIS規格, SciFinderといった有用なデータベースも
ご利用いただけますので、どうぞ今後の研究にお役立てください。