名古屋工業大学図書館報「@Library」

「@Library」は、名古屋工業大学図書館のブログ版図書館報です。詳細は、http://profile.hatena.ne.jp/nitlib/ をご覧ください。

図書館内工事中

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現在、図書館内のあちこちで工事や搬入作業を行っており、
ご迷惑をおかけしていますが、ここで利用者の皆様へ
経過報告をさせていただきます。

これまでに、セミナー室の増設工事、メディア室のOAフロア拡張、
北館1階から2階の階段の修繕が完了しました。
現在、新講堂と図書館との接続工事やそれに伴う配線工事が進行して、
研究ブースAとセミナー室Dは閉室となっています。

これからも3月中に、自由閲覧室の椅子クリーニングや、
新セミナー室へ机椅子の搬入、入館ゲートの更新と、
館内の作業を行う予定です。

ちょっとしたことではありますが、いろいろなところで
改善を行っていますので、新学期の始まりに、図書館を訪れて、
その変化を感じてもらえると幸いです。

4月に入っても、隣の新講堂に関係する工事や搬入作業は
まだ続きますが、どうぞご理解の程、よろしくお願いいたします。

また、新講堂の中には、図書館と連結した新しい学習スペースが
誕生します。オープンはもう少し先ですが、楽しみにお待ちください。

修論・博論

3月に卒業するみなさんは、論文も提出し、
学位記授与式を待つばかりかと思います。

提出された論文ですが、修士論文の内、
図書館に置くことに同意された方の分は、
図書館で5年間保存しています。
閲覧したい方は、図書館カウンターにお申込みください。

博士論文は、図書館で、全て保存しています。
(学部の卒論は、図書館で保存していません)

博士論文については、平成25年度から、
インターネットを利用した公表が義務化されました。
本学では、「名古屋工業大学機関リポジトリ」にて、
博士論文の全文を公表しています。
(学術雑誌に投稿中などで、インターネット上での
全文公表ができないものを除きます)

各大学でも機関リポジトリで博士論文の公開を行っていますが、
国立情報学研究所の CiNii Dissertations で、
網羅的に検索することができます。
もちろん、Googleでも検索できます。

学部学生のみなさんも、大学院でどんな研究が行われているか、
本学機関リポジトリでご覧になってみてはいかがでしょう?

 

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20160129140530j:plain(物質工学専攻/博士前期課程2年)

仕事道楽:スタジオジブリの現場

鈴木敏夫著 岩波書店 2014.5
請求記号:778.77||Su 96 図書ID:6008130

目の前のことに集中すること。一つ一つコツコツとやっていくこと。
どんな時でも、何に対しても、大事なのはこれだと思っています。

当たり前のこの事を意識するようになったのは著者の講演がきっかけで、
これを再確認できることが私にとってのこの本の持つ意味ですが、
他にも、著者の生き方や仕事の仕方、ジブリ映画の製作に関わる話を
知ることができ、理系の人間が関わりを持ちにくい世界への縁が
得られる本ではないかと思います。

 

本を選ぶということ

「図書館には新しい本がない。」
こんな言葉を耳にしたことがあります。
確かに、書架にはカバーのない、
ずいぶんと年季の入った本がずらり……。
しかし、皆さんの先輩方が大切に利用してきた本ばかりです。
そしてどの本にも、誰かに選ばれたり寄贈されたりと、
名工大の蔵書となったいきさつがあります。

先月にも、図書館でどんな本を購入するか、選ぶ機会がありました。
世の中には本当にたくさんの本が存在しますし、
正直なところ一冊一冊の本と
じっくり向き合うことはなかなか難しいのですが、
学生さんの力になってくれるだろうか、
図書館にあったら、よく利用されそうだな、
考えるきっかけや新しい世界との出会いになるといいな、
この内容は今押さえておきたいよね、
興味を持つ学生さんがいるんじゃないかな、等々、
今回も感覚と心と頭をフル回転させて、本を選びました。

自分が選んだ本が利用されるのは素直にうれしいですし、
今私たちが選ぶ本が名工大の蔵書として
この先長く利用されていくことを想像すると、責任を感じると同時に、
図書館の歴史を、ほんのささやかな部分ではあるけれど、
積み上げているという、ちょっと誇らしいような気持ちにもなります。

選書した本が皆さんの手に届くのは少し先になりますが、
どんな本が新たに仲間入りするのか、どうぞ心待ちにしていてください。

ブラウジングコーナー

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昨夏行ったブラウジング雑誌アンケートで、
皆さんからたくさんのリクエストをいただきました。
1番多かったのは"漫画"へのリクエストでしたが、
"ファッション誌や趣味の雑誌を増やしてほしい"、
"就活に役立つビジネス誌をよく読む"、
といった幅広いリクエストがありました。
すべての希望に応えることは難しいのですが、
特に希望の多かった分野から、
2016年は新たに6タイトルを購読することになりました。

・Cheek(地域情報)
・mono magazine(モノ情報)
・Ray(ファッション)
・Rockin'on Japan(音楽)
・StreetJack(ファッション)
・サッカーダイジェスト(スポーツ)

ブラウジングコーナーの配架もリニューアルし、
2年分を閲覧できるようにしました。

新しいタイトルもすでに利用できるようになっていますので、
どうぞご利用ください。

教職員のおすすめ図書

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出口 真次先生(共同ナノメディシン科学専攻/准教授)

力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程
 L.D. ランダウ・ E.M. リフシッツ 著 東京図書 1976.10
請求記号:423||L 22 図書ID:6008123

「最小作用の原理」に基づいて力学の式をことごとく導いていく
本書の内容に魅了されました。
例えば、高校の物理でニュートンの第三法則として学ぶ
「作用・反作用の法則」。
これは経験則としてそのまま受け入れるだけで、
深く考えたこともなかったのですが、(調べたところ、ウィキペディアにも
経験則とある)それが式として導出できると知って驚く。
物理への見方が変わり、現在の理論物理学の発展状況について
関心をもつきっかけとなりました。
こちらは文庫本のため、電車での通学時間でも読みやすいと思います。

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20151209114242j:plain(創成シミュレーション工学専攻/博士前期課程2年)

伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール

高橋佑磨・片山なつ 著   技術評論社 2014.8
請求記号:021.4||Ta 33  図書ID:6007330

レポートや学会発表の資料などで最も重要なのは中身ですが、
その次に重要なのは何でしょうか。
私は、資料の「デザイン」だと考えます。
適切なデザインの資料は、その中身を正確に伝えることができるからです。
本書には「伝わるデザインの基本」として、
フォント、レイアウト、配色などの基本的なルールが書かれています。
相手に資料の中身を正確に伝えたい人だけでなく、
美しい資料を作りたい人にも、参考になると思います。