今年も富士山の初冠雪が10月16日に観測されました。
富士山の初冠雪の観測は、明治27年(1894年)から
甲府地方気象台で行われていますが、
この翌年の明治28年末、富士山の山頂で、
初めて越冬観測を試みたのが野中到・千代子夫妻です。
恥ずかしながら、野中夫妻の偉業は、
今年放映されたNHKドラマ「芙蓉の人」で知りましたが、
十分な装備のない時代の越冬観測の厳しさは想像を絶するもので、
無謀な挑戦の中、強い夫婦愛が描かれていて、
原作を読みたくなりました。
以前、@Libraryのブログ記事「映画の原作本」(2012-11-20)に、
映画を観るとき、
原作を読んでから観るか、観てから読むか、との問がありましたが、
私は後者のパターンみたいです。
しかも、その一冊が気に入ると、マイブームになり、
その作家の本を読み漁ることが多く、
これまでも、「燃えよ剣」から司馬遼太郎シリーズ、
「鉄道員(ぽっぽや)」から浅田次郎シリーズなど、
本棚には、お気に入りの作家の本が並んでいます。
「芙蓉の人」の原作者は、新田次郎氏。
専門書が主の名工大図書館にはないだろうと思いつつ、
OPACから検索してみると、
「芙蓉の人」をはじめ、「武田信玄」や「劒岳-点の記-」など、
過去に映像化されたおもしろそうな作品がありました。
「芙蓉の人」 新田次郎著 新潮社
請求記号:918.6||N 88||5 図書ID:1112820
ちょっとしたきっかけで、お気に入りの作家が見つかるものです。
今年の読書の秋は、新田次郎シリーズにはまってみたいと思っています。