名古屋工業大学図書館報「@Library」

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図書館の防災設備と緊急行動マニュアル

図書館では5月30日(水)11時55分より、地震を想定した避難訓練を実施します。
日ごろから緊急事態が発生した場合の避難経路を確認しておくことで、とっさの時に行動できます。
該当時間に図書館を利用している人は、ぜひとも訓練に参加してください。
訓練に参加できなかった人のために、図書館の防災設備等を説明します。

【施設編】
まずは図書館にどのような防災設備があるのかを見てみましょう。
いろいろな施設で見かけることのできる非常口のマーク、白地のマークと緑地のマーク、この2つの違いを知っていますか?緑地のものが「非常口そのもの」に設置され、白地のものは廊下・通路に設けられるもので、「非常口がある方向」を示しています。

「普段、図書館はよく利用するから、出口の方向は分かっている」という人がいるかもしれませんが、火災等の発生時には、延焼や煙を防ぐためにシャッターなどが閉まっていて、通常利用している経路が通行できないこともあるため、これらの標識に従って避難を行ってください。

非常口以外の避難経路として、避難袋があります。場所は、北館3階の西側の窓に設置されています。金属の箱の中に避難袋が入っているので、窓の外に垂らして使用します。設置の方法は箱の外に記載されています。
袋の中はらせん状になっていて、手足をもぞもぞと動かしながら降りていきます。筆者は一度体験しましたが、途中引っかかってしまって大変でした。(少し太めです。)2番目に降りてきた人はスリムな人だったので、スムーズに降りることができたそうです。

火災を発見した際の通報と初期消火のための設備も設置されています。
まず消火栓と非常ベルがセットになっているものですが、これは北館・南館の各階に1か所ずつ設置されています。通報の際は、非常ベルのボタンを強く押します。これを押すと館内に非常を知らせるベルが鳴り、また守衛室に通報されます。消火栓は扉を開けると、水の出るホースが入っています。水の出し方は扉の内側に記載されています。ホースから出る水の水圧はかなり強いので、筒先をしっかりと持ち、腰につけ放水を行います。
また、消火器も各所に設置されています。火にあまり近づきすぎないこと(3mから5m離れる)が、うまく火を消すコツだそうです。自分自身の安全を確保したうえで使用することになりますが、身の危険を感じたら初期消火をあきらめて、速やかに避難してください。

これらの防災設備と非常口を記した平面図です。南館の東南角の非常口(1F−4F)から出ると非常階段に出ます。非常時以外は通行禁止です。

【行動編】 
それでは、災害が起きた時にはどのような行動をしたらいいのでしょうか。簡単にまとめてみました。
○地震の場合
図書館にいるときに地震にあった場合はまず危険な場所(書架の間やガラスの近く)から離れましょう。
書架は床や壁に固定されているので倒れてくることはありませんが、棚にある図書が降ってくることがあります。頭部を保護し、安全な場所(閲覧机の下など)で揺れが収まるのを待ってください。慌てて出入口に殺到をしたり、戸外へ飛び出すのは危険です。揺れが収まるのを待ち、職員の誘導に従って安全な場所へ避難してください。なお、避難の際にはエレベーターは使用しないでください。
震度5以上の地震が予知された場合は、緊急地震速報が放送されます。いずれにしても職員の指示に従って、パニックを起こさないように行動するよう心がけましょう。
注)緊急地震速報とは
地震発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を推定し、可能な限り素早く知らせる情報です。
○火災の場合
火災を発見したら、大きな声で「火事だ!!」と叫んで下さい。そして、近くの職員に火災の発生を知らせてください。非常ベルがある場合には、ボタンを押してください。
避難の際には、体の姿勢を低くして、ハンカチなどを口に当て、煙を吸わないようにして、近くの非常口から速やかに避難をしましょう。避難の際にはエレベーターは使用しないでください。 

みなさん、災害の際には被害が最小限になるように、日ごろから避難経路、器具の確認をしておいてください。