名古屋市美術館「アルヴァ・アアルトーもうひとつの自然」に行って来ました。
「アルヴァ・アアルト」はフィンランドの建築家ですが、建築に関する資料だけでなく、アアルトがデザインした家具や照明器具も展示されています。
木製の丸い座面で、脚が3本あって重ねられる椅子のオリジナルは、アアルトのデザインなんですね。
↓ 展示作品紹介ページの真ん中あたりに掲載されている「スツール 60」という椅子です。
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/aalto/sakuhin
展覧会から帰ってきてから知ったのですが、この椅子は、ヴィープリ(ヴィーボルク)市立図書館用に作られたとのことです。背がないから閲覧席用じゃないですよね?
図書館でアアルトの本を探したら、この椅子が講義室やカウンターに置かれている写真がありました。
必要な所にぽんぽん置けて、保管にも場所を取らない椅子。現代の大学には欠かせないラーニング・コモンズに最適かも。
本学のラーニング・コモンズ「LI:NCs(リンクス)」で想像してみる・・・スペースの隅にスタッキングしてあったりしたら素敵!でも背は欲しいですかね。いやいや、背にもたれたりせず、アクティブな学習を促進するかも。
図書館にはどんな椅子があるといいと思いますか?
本学図書館南館の古い閲覧椅子は、天童木工製です。すっきりしたデザインで、他の新しい閲覧椅子より軽いです。
元々の座面はビニールですが、クッションがへたってきたので、クッションを取り換えて布地に張り替えています。
ビニールだと汚れも拭きやすいので管理しやすいですが、冬は布の方が、座る時にお尻がヒヤッとしないかと思い、布にしました。
休憩スペースのオットマン付きのリクライニング椅子は、閲覧席で靴を脱いで足を持ち上げている人が多かったので、足を休めるために置きました。
色々考えて、椅子を用意していますが、使い心地はいかがでしょう?
--------------------- アアルトの椅子が載っている図書・雑誌 ---------------------
>>図書
● アルヴァ・アアルト作品集 第1巻
エリサ・アアルト, カール・フライク編 ; 武藤章訳 A.D.A.EDITA Tokyo 1979
請求記号:520.8||A 41||1 図書ID:1146313
● 木の名作椅子
島崎信, 生活デザインミュージアム [著] 枻出版社 2004.8
請求記号:758||U 96||3 図書ID:1299281
● 建築家の椅子111脚
SD編集部編 鹿島出版会 1997.4
請求記号:758||Ke 41 図書ID:1300523
● 名作椅子の由来図典 :年表&系統図付き : 歴史の流れがひと目でわかる
西川栄明著 ; 坂口和歌子イラスト 誠文堂新光社 2015.1
請求記号:758||N 83 図書ID:1326173
>>雑誌
● Casa brutus
Vol.210 2017年9月号
南館1F ブラウジングコーナー