名古屋工業大学図書館報「@Library」

「@Library」は、名古屋工業大学図書館のブログ版図書館報です。詳細は、http://profile.hatena.ne.jp/nitlib/ をご覧ください。

学外文献依頼(ILL)サービス

図書館に所蔵がない学術文献を読みたい場合に、他の図書館に依頼して、郵送してもらうサービスがあります。名工大に所属している人は、名工大図書館に申し込めば、誰でも受けられる図書館サービスです。ちなみに、大学を卒業した後は、最寄りの公共図書館に申し込めば、他の図書館の文献を取り寄せてもらえます。(各図書館のサービスに関するルールは要確認です)

このサービスを一般にILLサービスと呼びます。ILLはInter-LibraryLoanの略で、図書館間相互貸借の意味です。名工大では「学外文献依頼」という名称でサービスをしています。図書は郵送で貸し借りを行い、論文は1論文をコピーして郵送します。著作権との兼ね合いで、様々なルールが設けられていますが、学術文献の入手方法としては、大変便利なサービスです。学内で契約している電子ジャーナルやオープンアクセスのジャーナルなどを使えば、パソコンの前に居ながらにして、多くの論文を入手できるようになった今も、学術研究を陰ながら支えているサービスといえるでしょう。

名工大の図書館でも、学内の学生や先生方から、日々申し込みがあり、日本中あちらこちらの図書館へ、「図書を借りたいです」、「論文のコピーが欲しいです」といった依頼をしています。学外文献依頼の業務をしていると、「OPACに入れても該当する文献が出てこないけど、この分野の会議録は〇〇大学図書館が持っているに違いない!」など、ビビッとひらめくこともあり、先方から「該当文献がありましたので、お送りします」などの返事があると、やったー!とうれしくなったりもします。

そして、他の図書館からの「図書を借りたいです」、「論文のコピーが欲しいです」も受け付けています。最近、図書館アルバイトの院生さんに、学外から複写依頼がきた論文を館内で探してもらい、コピーを取る作業をお願いしています。依頼の論文データは、文献データベースや参考文献リストから引いた、書誌情報としてやってきます。それを実際に館内の棚に行き、雑誌名、刊行年、巻数、号数、ページ数を頼りに該当する論文を探し出します。その作業がどうも楽しいらしいのです。本当にその論文があったー!という達成感があるんですね。

今日も、どこかの図書館から文献が届き、どこかの図書館へ文献が送られていきます。
どうぞ気軽にこのサービスを利用してみてください。

 

詳しくはこちら☟から!

学内の方:図書館を利用する|名古屋工業大学図書館 (nitech.ac.jp)

             本を運ぶ博士のイラスト