名古屋工業大学図書館報「@Library」

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ラーニング・コモンズ

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名工大でもラーニング・コモンズが7/1にオープンしました。
ラーニング・コモンズは、
学生の主体的な学びを支援する新しい学習スペースです。
主体的な学習といっても、
具体的なイメージはわかないかもしれません。
これは、ただ知識を受動的に受取るような学習から、
自ら課題を発見し、調べ、考えて、解決するというような学習への
変化をイメージすると、わかりやすいかもしれません。
そのようなプロセスから生まれる多様な能動的学習を
フォローする場として、ラーニング・コモンズは作られました。

1980年代に北米の大学図書館に設置された
インフォメーション・コモンズと呼ばれる場所が
ラーニング・コモンズの始まりとされますが、
現在では、日本を含め、世界中の多くの大学が
このような学習スペースを設けています。

名工大のラーニング・コモンズの特徴は、
図書館内ではなく、図書館の隣にあり、
図書館の学習スペースと連結通路で結んだ点と、
グループ学習に最適な、アクティブラーニングエリアを大きく設け、
これを授業でも活用できる場としている点です。
授業での活用は、学生の皆さんにとっては
常時利用できないという問題もありますが、
講堂内のサイネージで授業時間のお知らせもしていますので、
図書館の学習スペースと合わせて有効活用してもらえればと思います。

さて、建築の分野では、創造的なオフィスをデザインするため
ワークプレイスという概念があるそうです。
仕事のためのオフィスと学習のためのラーニング・コモンズとは、
目的の対象は違いますが、
共同作業で知的生産活動を行うという点は共通します。
ワークプレイスという視点から
オフィスを見直す企業も増えていることから、
ひょっとすると学生の皆さんが将来就職する企業にも
ラーニング・コモンズのようなオフィスがあるかもしれません。

百聞は一見にしかずです。
まだ新講堂2階のラーニング・コモンズを訪れてない方は、
先ず一度来てみてください。
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ラーニング・コモンズオープンに併せて、
図書館建築に関する図書、ラーニングコモンズに関する図書、
グループワーク、プレゼンに関する図書などを集めてみました。
図書館入口正面にて展示を行っています。ぜひ、ご覧ください。