名古屋工業大学図書館報「@Library」

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企画展示「和算」


「和算」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?そろばん?ねずみ算??
わたしは『算法少女』を思い浮かべます。過去に@Libraryのおオススメ図書で、『算法少女』という和算を勉強する江戸時代の女の子を題材にした小説を紹介してくださった先生がおられたからです。→コチラ
このたび、本学名誉教授の大芝猛先生より、日本の数学史をたどる蔵書をご寄贈いただいたことをきっかけに、まずは『算法少女』を読んでみました。江戸時代の数学=算法には、武道や茶道のような流派があり、円周率の求め方にも、○○流や△△流があったというのにはおどろきました。また、話の中に『拾き算法』という算法書が出てくるのですが、ちょうど大芝先生に本物の『拾き算法』をいただいたばかり!
※『拾算法』のは[王幾]の合字
和算という新しい視点ができたからか、その後「武士の家計簿」という映画のDVDを見ていたところ、主人公のおばあさんが和算書を開いて、なにやら計算をしているシーンを発見。算法好きなおばあさんという設定でした。
現在、図書館2Fの展示コーナーで、寄贈図書を中心とした企画展示「和算」を開催中です。和算の歴史のパネルや、ちょっとした和算問題、貴重な和装本などを展示しています。
漢字を駆使して書かれた数学書。興味深いです。ぜひご覧ください。