名古屋工業大学図書館報「@Library」

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本の愉しみ

本屋さんで偶然見つけた本の表紙やデザインが気に入って、
思わずその本を買ってしまったという経験はありませんか。
買わないまでも、「あ、いいなぁ」と心動かされる瞬間に覚えのある人は
少なくないのではないでしょうか。
名工大の図書館では、残念ながらそういった機会は少ないかもしれません。
少ないかもしれませんが、ゼロではないと思うのです。
デザインの素敵なものやあった方がいいだろうなと思うカバーは、
透明なフィルムを貼るなどして残していますし、
カバーを外してみたら、本体のデザインもカッコイイなんていう本もあります。
そういえば、ロシア(ソビエト)で出版された本
(という表現が正確かはわかりませんが)など
お洒落だなぁと思うものが多い気がします。
帯のあるなしで本の表情が変わったり、カバーの裏にも読み物が載っていたり。
デザインのみならず、さまざまに技巧を凝らした本にも驚かされます。
こうした一冊一冊から、本の作り手の遊び心であったり、
心意気やこだわりが感じられます。
見返しに絵や地図、模様が入っている本、パッと目を引く色使いの本など、
新旧問わず、眺めるだけでもワクワクしたり心躍る本との遭遇が、
私たちの図書館でもきっとあるはず。
あってほしいなと思います。
本はもちろん中身が大切だとは思いますが、
せっかくの本との出会い、紙の手触りや活字の感じ、ページのレイアウトに余白、
ページ番号のデザインや配置・・・等々、本の佇まいもぜひ愉しんでください。
図書館の本も、できることならフィルムなどでコートしたりせず、
皆さんに本をまるごと味わっていただけたらいいのですが・・・
本とのうれしくてたのしい出会いがありますように。
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南館2F@Libraryコーナーでは、本の装丁やデザイン、書体(タイポグラフィー)の図書を展示中。
DVDは、「プロフェッショナル仕事の流儀 装丁家 鈴木成一の仕事」が視聴できます。