『工学字彙』
●請求記号 503 || K 82
●所在 図書館閉架
第3回目は、名工大図書館が1番最初に受け入れた図書です。
名工大図書館では、図書1冊につき7ケタの図書IDをつけています。
1番最初に受け入れた「1000001」はすでに除籍されており、所蔵していないので、
「1000002」は誰よりも名工大歴が長い(たぶん)、現役の最長老です。
『工学字彙』は明治期に刊行された工学用語の英和辞書です。
初版は明治21年で、当館は明治35年の第4版を所蔵しています。
ぱらぱら見ていくと、今ではカタカナで読んだり、新たな訳語が使われている用語もたくさんありそうです。
アスファルト(Asphalt)も読めない漢字で訳してあります。
この辞書は、明治期に日本が外来の技術を学び取り入れていくころ、
学術用語を和訳することによって、学ぶための基礎がガッチリ固まった、
とても重要な文献だったと想像できます。
名工大図書館が最初に受け入れた図書として、納得の1冊ではないでしょうか。
あと、横書きなのに日本語が全部縦書きになっているところにも
印刷技術の歴史を感じました。きっと横書きにできなかったのでしょうね。
国立国会図書館のデジタルアーカイブにて第3版が全文公開されていましたので、
コチラからアクセスしてみてください。ちょっと画像がアライですが。