徳丸 宜穂 先生
(都市社会工学教育類経営システム系プログラム/准教授)
『日本近代技術の形成 : 「伝統」と「近代」のダイナミクス 』名工大生のみなさんは,現在・将来の科学・技術に取り組んでいる方ばかりでしょうが,そもそも現代の私たちはどういう地点に立っているのかを確認することも,時には大切と思えます.「これまでの日本には欧米というお手本があったが,これからはフロンティアを歩まなくてはならない」と,技術に関して言われてきて久しいですが,それでは明治以降の近代技術は単なるモノマネでしかなかったのでしょうか?本書では,日本の近代技術は,与えられた歴史的条件の中で,十分な格闘と創造を経て形成されてきたことが説得的に論じられます.未来のエンジニアのみなさんにこそ読んで欲しい一冊です.
中岡哲郎著
朝日新聞社 2006
ISBN:402259909X
請求記号:502.1||N 42
図書ID:1310926