名古屋工業大学図書館報「@Library」

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ポケモンGOで疲れたあなたに

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最初のころより落ち着いたとはいえ、
「ポケモンGO」はまだまだ流行っていますね。
学内でもポケモンが発見されているようですし、
名工大前の鶴舞公園は聖地と呼ばれていると聞きました。
(レアポケモンが出るとか出ないとか)

ところで、「ポケモンGO」以外にも
たくさんの魅力的なアプリがあるスマホ、
夢中になりすぎて疲れてしまうこと、ありませんか?
そんな時はこちらの本をご一読。
スマホ症候群」に気をつけて! : ストレートネック、こり、痛み、しびれ…スマホ依存のカラダが危ない!! / 木津直昭著   

すぐにできる簡単なストレッチなどの紹介もあり、
スマホ症候群の予防にもよさそうです。

かくいう自分はスマホユーザーではないため
(図書館内ガラケー率高めです。)
「ポケモンGO」をプレイすることはできませんが、
最新作「サン・ムーン」についてはすでに予約済みです。

教職員のおすすめ図書

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石川 有香先生(社会工学専攻/教授)

広げる知の世界 : 大学でのまなびのレッスン
北尾謙治[ほか]著 ひつじ書房 2005.5
請求記号:377.15||H 71 図書ID:1329175

高校までは、教科書で習った知識を暗記し、
できる限り多くの問題を解くことが学習の中心でした。
ところが大学では、教科書で習ったことに加えて、
関連の図書やインターネットから収集した文献を読んで、
自分の考えをまとめ、レポートを書いたり、
プレゼンテーションを行ったりすることが中心となります。
本書は、大学での学習を効果的に行うための「マニュアル本」ですが、
付属のCDには、プレゼンのコツが収録されており、
大学上級生や院生も、必見です。

教職員のおすすめ図書

渡辺 友見(学術情報課)

山で正しく道に迷う本
昆正和著 日刊工業新聞社 2013.11
請求記号: 786.1||Ko 71  図書ID:6006996

今年から国民の祝日に、8月11日の「山の日」が加わりました。
普段は割とインドア派な私ですが、登山には憧れを抱いていて、
山の日が出来たなら山に行かないとね!という
安易な発想からこの本を手に取ったのです。
あと、タイトルにある「正しく迷う」とは一体どういうことなのか、
というのも気になった理由のひとつ。

いわゆる、具体的な山の名前が挙げてあって、
登山ルートが載っていて・・・という本では全くないです。
まずは山で道に迷わないようにするにはどうすればよいか。
それでも道に迷ってしまった時にはどうしたらよいか。
その他、登山にまつわる心がけるべきことが、
著者の経験を元にかなり具体的に書かれています。

とはいえ、夏休みに山へ出かける計画はまだないので、
ビバーク(野宿)は・・・という内容なんかはちょっとハードルが高い。
ただ、途中で道に迷ってしまった時、
引き返せない人がいる。それは何故か?という話は、
普段の生活の中で何かを判断する時にも通じることがあるし、
計画→実行→反省→改善を習慣づける、という項目は
リスクマネジメントの考え方として登山以外のことにも活用できそう。

 

何より、登山ってこんなに総合的な人間力を試されるものなのか、
ということが分かって面白かったです。
登山愛好家への見方も変わる一冊。

学生の「おすすめ図書」

f:id:nitlib:20160725153249j:plain(社会工学専攻/博士前期課程2年)

雑談力が上がる話し方 : 30秒でうちとける会話のルール
齋藤孝著 ダイヤモンド社  2010.4
請求番号:809.2||Sa 25 図書ID:6008078

人と話すのが苦手、初対面の人だと気まずくなる。
年上の先輩、同じクラスだけどめったに話さない人など、
ちょっと話しかけたいと思っても、
「何も話すことが思いつかない…。」なんてことありますよね。
この本を読めば、誰でも気軽にどんな相手ともうちとけられる!
…かもしれません。
借りてちょこっと読むのにおススメです。

教職員のおすすめ図書

山口 陽子(学術情報課)

Build the future
西澤 丞著 太田出版 2010.5
請求記号:407.6||N 87 図書ID:1329166

表紙の大蛇のような建造物の迫力に圧倒されて
つい手に取ってしまった一冊ですが、
建造物のデザインが美しく、
装置の知識がなくても国内研究の最先端技術が垣間見れる
大人の社会見学のような一冊です。

撮影を希望してから許可を取って実際に撮影するまで2年かかった装置や、
タイミングがずれたら二度と撮影できなかった装置など、
普段目にすることのない巨大建造物のかなり貴重な写真ばかりです。

今はまだ実験装置ですが、近い将来、
これらの装置が私たちの生活に関わるものになるかもしれないと思うと
ちょっとわくわくしてきませんか?


そしてとっても余談ですが、ドラマ「下町ロケット」の撮影で
使われた場所も載っているみたいです。

興味のある方は手に取って探してみてください。

教職員のおすすめ図書

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 石川 有香先生(社会工学専攻/教授)

舟を編む
三浦しをん 光文社 2011.9
請求記号:913.6||Mi 67 図書ID:1316765

「ことば」を「ことば」だけで説明することは、
予想以上に困難な作業です。
たとえば、「右」は、どのように説明すればよいのでしょうか。
「箸やペンを持つ方」という説明もできそうですが、
左利きの人の場合を考えると十分とは言えません。
本書は、さまざまな使用例を収集して、
適切な定義をひとつひとつ組み立てていく
「辞書づくり」に魅せられた人々の物語です。
なお、「右」の定義は本書にありますが、手持ちの辞書でもご確認ください。

ラーニング・コモンズ

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名工大でもラーニング・コモンズが7/1にオープンしました。
ラーニング・コモンズは、
学生の主体的な学びを支援する新しい学習スペースです。
主体的な学習といっても、
具体的なイメージはわかないかもしれません。
これは、ただ知識を受動的に受取るような学習から、
自ら課題を発見し、調べ、考えて、解決するというような学習への
変化をイメージすると、わかりやすいかもしれません。
そのようなプロセスから生まれる多様な能動的学習を
フォローする場として、ラーニング・コモンズは作られました。

1980年代に北米の大学図書館に設置された
インフォメーション・コモンズと呼ばれる場所が
ラーニング・コモンズの始まりとされますが、
現在では、日本を含め、世界中の多くの大学が
このような学習スペースを設けています。

名工大のラーニング・コモンズの特徴は、
図書館内ではなく、図書館の隣にあり、
図書館の学習スペースと連結通路で結んだ点と、
グループ学習に最適な、アクティブラーニングエリアを大きく設け、
これを授業でも活用できる場としている点です。
授業での活用は、学生の皆さんにとっては
常時利用できないという問題もありますが、
講堂内のサイネージで授業時間のお知らせもしていますので、
図書館の学習スペースと合わせて有効活用してもらえればと思います。

さて、建築の分野では、創造的なオフィスをデザインするため
ワークプレイスという概念があるそうです。
仕事のためのオフィスと学習のためのラーニング・コモンズとは、
目的の対象は違いますが、
共同作業で知的生産活動を行うという点は共通します。
ワークプレイスという視点から
オフィスを見直す企業も増えていることから、
ひょっとすると学生の皆さんが将来就職する企業にも
ラーニング・コモンズのようなオフィスがあるかもしれません。

百聞は一見にしかずです。
まだ新講堂2階のラーニング・コモンズを訪れてない方は、
先ず一度来てみてください。
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ラーニング・コモンズオープンに併せて、
図書館建築に関する図書、ラーニングコモンズに関する図書、
グループワーク、プレゼンに関する図書などを集めてみました。
図書館入口正面にて展示を行っています。ぜひ、ご覧ください。